ガス厨房機器

ガス厨房はエコ厨房

ガス厨房は省エネ・省CO2です。
省エネルギーや省CO2に貢献するガス厨房は、「エコ厨房」です。

1ガス厨房は省エネ

調理時の熱効率だけでなく、製造・輸送時の効率まで考えれば、ガス厨房の方が省エネ。
省エネ法のエネルギー集計(※)に基づき、原油換算で比べると、ガス厨房が省エネであることがよくわかります。

※製造・輸送時のロスまで含めて評価する考え方は、「一次エネルギー換算」と呼ばれ、省エネ法のエネルギー集計の方法としても取り入れられています。この集計の際には、エネルギー消費量を原油に換算して表記することになっています。

トータルエネルギー効率比較

トータルエネルギー効率比較 出典:平成17年度改正省エネ法の解説 工場・事業場編(財)省エネルギーセンター発行

ガスと電気で同じ調理をした時の「消費エネルギー」を原油換算すると…

フライヤでとんかつ5000枚(420MJ相当)を調理した場合

機種にかかわらずガス機器の方が「省エネ・省CO2」

機器効率比較▲クリックで拡大します。
一次エネルギー効率×調理時の熱効率=ガスの方が効率がいい!

コラム:「改正省エネ法」への対応 平成22年4月の「改正省エネ法」により、対象となる事業者が増えています。

特定事業者

【ポイント1】
・これまで「事業所」単位⇒今後は「事業者」としても規制
・事業者単位での総合的なエネルギー管理の導入

●原油換算1,500kl以上のエネルギー使用量の事業者(特定事業者)に対し、事業者単位の中長期計画・定期報告、役員クラスのエネルギー管理統括者の選任等を義務づける。

●一定以上のエネルギー使用量の工場等については、引き続き、指定工場におけるエネルギー管理者等の選任を義務づける。

特定連鎖化事業者

【ポイント2】
フランチャイズチェーンへの規制強化

コンビニ、外食チェーンについては、チェーン全体で原油換算1,500キロリットル以上のエネルギー使用量がある道的連鎖化事業者に、本部を規制対象とする。

【年間のエネルギー使用量が1,500キロリットル以上となる事業者の目安】

  • ● 小売店鋪:約3万u以上
  • ● オフィス・事務所:約600万kWh/年以上
  • ● オテル:客室数300〜400規模以上
  • ● 病院:病床数500〜600規模以上
  • ● コンビニエンスストア:30〜40店舗以上
  • ● ファーストフード店:25店舗以上
  • ● ファミリーレストラン:15店舗以上
  • ● フィットネスクラブ:8店舗以上
事業者の目標/年1%以上の省エネルギーの実施
(出典:「省エネ法が変わります。」 経済産業省 資源エネルギー庁・財団法人省エネルギーセンター)
【注意】事業所の立地条件(所在地など)や施設の構成(例えば、ホテルの場合ではシティホテルとビジネスホテル、病院では総合病院と療養型病院)などによってエネルギーの使用量は異なります。上記の表はあくまで一般的な目安として例示したものです。

2ガス厨房は「省CO2」です。

電気方式の厨房機器は、時間帯によって電力の需要が変動するため、CO2排出量の多い火力発電によってまかなわれています。ガス方式を選べば、電気方式を選ぶ場合と比べてCO2の排出量を抑えることができます。

CO2排出量比較

トータルエネルギー効率の良いガス厨房は、CO2の排出量を少なく抑えることができます。

フライヤでとんかつ5000枚(420MJ相当)を揚げる場合

コラム:電力のCO2排出係数について

発電量への系統電力の影響

CO2削減対策の効果を算定するためには「対策により影響を受ける電源(マージナル電源)」の係数を用いて計算する必要があります。日本の現状ではマージナル電源は火力発電と考えることが合理的です。
なぜならCO2削減の為に電力使用量を減らす場合、火力電源を調整して発電量を減らすからです。

電源別発電パターンイメージ