都市ガス設備の被災状況と復旧作業について (熊本地震の状況 第15報)
2016年4月20日
西部ガスでは、4月16日(土)午前1時25分ごろ発生した「平成28年熊本地震」による二次災害防止のため、約10万5千戸の都市ガス供給を停止しています。現在の被災状況、復旧の現状および作業内容等は以下のとおりです。
お客さまには、大変ご迷惑をおかけしておりますが、一日も早い供給再開をめざしておりますので、ご理解とご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
【1】復旧体制
<西部ガス復旧隊>
4/18(月)[実績]:1,800人
4/19(火)[実績]:1,835人
4/20(水)[予定]:1,835人
4/21(木)[予定]:1,835人
4/22(金)[予定]:1,835人
<日本ガス協会復旧応援隊>
4/18(月)[実績]:501人
4/19(火)[実績]:1,094人
4/20(水)[予定]:1,554人
4/21(木)[予定]:1,739人
4/22(金)[予定]:1,979人
<合計>
4/18(月)[実績]:2,301人
4/19(火)[実績]:2,929人
4/20(水)[予定]:3,389人
4/21(木)[予定]:3,574人
4/22(金)[予定]:3,814人
【2】4月20日正午までの実績
(1)中圧ガス導管
[1]ラインの復旧状況
中圧Bラインの復旧を優先して実施し、全延長(145km)の健全性を確認。進捗率100%。
[2]供給再開
4月19日に新たに9施設が供給再開、前日までの施設と合わせ計41施設が再開
(2)低圧ガス導管
[1]供給再開
熊本市南区・中央区の一部地域の開栓作業を開始。
開栓件数: 488戸(4月20日正午現在)
[2]閉栓状況
復旧作業に先行して、安全確保のためガスメーターの閉栓作業を実施中。
供給停止お客さま約105,000戸の内、103,000戸の閉栓作業を完了。
閉栓作業の進捗率98.1%(※)
※未完の約2,000件は、家屋倒壊や立ち入り危険で閉栓作業が不可能なため
[3]被害調査・健全性確認
一般のお客さまが使用する低圧ガス管の調査を開始。
熊本市南区・中央区の一部地域の調査を行い、健全性確認作業を実施。
[4]移動式ガス発生設備の活用
4施設(上村病院、中央病院、成尾病院、熊本機能病院)のお客さまに臨時供給を実施。
【3】今後の見通し
(1)中圧ガス管
[1]供給再開
中圧Bのお客さまの開栓作業を継続実施。
(2)低圧ガス管
[1]移動式ガス発生設備の活用
日本ガス協会を通じて緊急融通要請を行った11台については21日到着予定。西部ガス他地区からの追加搬送分8台は本日到着。
計19台を21日以降、対象のお客さまに速やかに設置する。
(3)供給再開に向けた復旧計画策定状況
被害情報の収集・分析作業の後に、具体的な復旧計画を復旧ブロック単位で策定し、準備ができ次第順次公表していく。
【4】その他
4月19日、南阿蘇村の避難所(久木野中学体育館)にJGA救援物資を届けた。
・カセットコンロ1000台
・カセットボンベ2000本
【5】復旧作業手順
(1)中圧導管の安全確認をする※
(2)復旧作業に先行して、お客さま宅一戸一戸のメーターガス栓を閉める(閉栓)
(3)作業にとりかかる地区と隣接する地区との境界のガス管をすべて閉鎖する(ブロック化)
(4)ブロック化された地区内の低圧ガス管に異常がないか確認する
(5)破損している低圧ガス管を修理する
(6)お客さま宅一戸一戸にお伺いし、ガス設備に異常がないか確認する
(7)破損しているガス設備を修理し、安全を確認する
(8)お客さま宅のメーターガス栓を開ける(=ガス使用の再開)
※ガス導管の安全確認はガスを送出する圧力の高い順に、中圧→低圧という順番で実施していきます
以 上