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「ひびきLNG基地」の建設について

平成22年11月19日

 「ひびきLNG基地」は、西部ガスの子会社である「ひびきエル・エヌ・ジー株式会社※1」が北九州市響灘地区に建設する大型LNG船の受入が可能な大型LNG基地※2です。本年7月から造成等の準備工事を行っており、来年1月からLNGタンクをはじめとする本格的な建設工事に着手し、平成26年11月に運転を開始する予定です。
 また、クリーンエネルギー“天然ガス”は、国のエネルギー基本計画の中でも「シフトを推進すべきエネルギー」と明記されており、その需要は今後も拡大していくことが見込まれています。特に北九州地区を中心とする福岡県北部では今後も大口産業用分野などで大きな需要が見込まれます。
 同基地は、西部ガスの天然ガス供給基盤を大きく改善する中核基地となるものであり、経営基盤の強化に資するものです。また、北部九州における低炭素社会の実現にも大きく貢献していくものとなります。

◎LNG = Liquefied Natural Gas(液化天然ガス)

  1. 1.ひびきLNG基地建設計画の概要
    (1) 建設場所 北九州市響灘地区(北九州市若松区向洋町20-1)
    (2) 敷地面積 約32万5千m2
    (3) 主要設備 LNGタンク(18万kl×2基)、LNG気化器、ローリ出荷設備、
    外航LNG船受入バース等
    (4) 総事業費 約700億円
    (5) 運転開始 平成26年11月(予定)
  2. 2.ひびきLNG基地建設の目的
    1. ◎大口産業用分野を中心とする需要拡大に積極的に取組み、低炭素社会の実現に貢献する
    2. ◎高圧導管の整備等により、福岡県の分散している設備を集約し※3、コストの低減を図る
    3. ◎LNG船を小型船から大型船にし、LNG調達の自由度向上とコストの低減を図る
    1. 〔※1〕西部ガス(株)と九州電力(株)が共同で設立(出資比率は西部ガス90%、九州電力10%)し、ひびきLNG基地の建設・運営を行う。
    2. 〔※2〕積載量10万tまでの大型LNG船の受入が可能な設備をもつ基地となる。 なお、運転開始時のLNG取扱量は、70万t/年程度を見込んでいる。
    3. 〔※3〕ひびき基地完成後は、北九州工場(北九州市若松区)は合理化の観点から廃止する。 また、福北工場(福岡市東区)は休止や廃止の方向で検討している。
  3. 〔完成予想図〕
    完成予想図

以上