家庭用燃料電池「エネファーム」の新型機を発売します
平成23年2月9日
西部ガスは、平成23年4月1日から、パナソニック株式会社が製造する家庭用燃料電池「エネファーム」の新型機を発売します。
「エネファーム」は、都市ガスから取り出した水素を空気中の酸素と化学反応させて発電し、発電した電気は家庭内で利用します。その際に出る熱も給湯や暖房に利用します。電気をつくる場所とつかう場所が同じであるため送電ロスがなく、さらに発電時に出る熱も無駄なく活用できる環境貢献型機器です。
新型機は、システムの簡素化などにより価格が低減されます。また、エネルギー効率を維持しながら定格発電能力を変更しました。さらに「燃料電池ユニット」の形状変更により、外観がコンパクトになり、従来よりも小スペースでの設置が可能となりました。
当社では、「エネファーム」のさらなる普及を通じて、お客さまの快適な暮らしづくりと低炭素社会の実現に貢献していきます。
【新型機 仕様概要】
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主な仕様 |
性能 |
発電出力 |
250W〜750W |
排熱出力 |
200W〜940W |
定格発電効率 |
40%(LHV)/36%(HHV)※ |
定格熱回収効率 |
50%(LHV)/45%(HHV)※ |
貯湯タンク容量 |
200リットル |
寸法 |
燃料電池ユニット |
H1,883mm×W315mm×D480mm |
貯湯ユニット |
H1,883mm×W750mm×D480mm |
重量 |
燃料電池ユニット |
100Kg |
貯湯ユニット |
125Kg |
希望小売価格
(税込み・設置工事費別)
|
2,980,000円 |
※燃料の持つ発熱量から、燃焼によって生じる水蒸気の潜熱を含む場合をHHV(高位発熱量)、含まない場合をLHV(低位発熱量)として発熱量を表す(対比:HHV=高位発熱量基準、HHV≒0.9×LHV)
【新型機 外観】
≪新型機の主な特徴≫
- (1)発売価格の低減
現行機と比べ、希望小売価格で約50万円低減しました。これは、新型機が設計の見直しによるシステムの大幅な簡素化が図られ、「燃料電池ユニット」の部品点数の削減、軽量化、発電を行う「スタック」などの基幹部品を小型化することなどで実現したものです。
- (2)エネルギー利用効率を維持しながら定格発電能力を変更
エネルギー効率を維持しながら、発電出力範囲を現行機の300W〜1,000Wから250W〜750Wに変更しました。これは、昨今の省エネ家電や高断熱住宅の普及、お客さまの省エネ活動の高まりなどにより電力負荷が比較的低くなってきている現状を踏まえたものです。
- (3)設置スペースの削減
現行機と比べ、設置に必要な面積が約2/3に削減され、約2uとなりました。これは、「燃料電池ユニット」が縦長の形状に変更され、お湯をためておく「貯湯ユニット」と連結して設置できるようになったためです。これにより、設置スペースに制約がある場合も導入しやすくなりました。
- (4)リモコン表示を大型化
現行リモコンと比べ、液晶画面が約76%大きくなりました。発電実績やCO2削減や光熱費節約の効果などが見やすくなります。
家庭用燃料電池「エネファーム」新旧比較
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<新型機> |
<現行機> |
外形 |
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設置 スペース |
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リモコン |
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仕様 |
発売日 |
2011年4月1日 |
2009年6月1日 |
性能 |
発電出力 |
250W〜750W |
300W〜1,000W |
定格発電効率 |
40%(LHV)
36%(HHV) |
39%(LHV)
35%(HHV) |
定格熱回収効率 |
50%(LHV)
45%(HHV) |
56%(LHV)
50%(HHV) |
貯湯タンク容量 |
200リットル |
200リットル |
寸法 |
燃料電池ユニット |
H1,883mm×W315mm×D480mm |
H860mm×W780mm×D400mm |
貯湯ユニット |
H1,883mm×W750mm×D480mm |
H1,883mm×W750mm×D480mm |
重量 |
燃料電池ユニット |
100Kg |
125Kg |
貯湯ユニット |
125Kg |
125Kg |
設置面積 |
約2u |
約3u |
希望小売価格
(税込み・設置工事費別) |
2,980,000円 |
3,465,000円 |
|
以上