西部ガスは、都市ガスの標準熱量を、現行の46.04655MJ(11,000kcal)/m3から、福岡地区と北九州地区は「45MJ(10,750kcal)/m3」に、熊本地区、長崎地区、佐世保地区、島原地区は「46MJ(10,990kcal)/m3」に変更します(※1)。
当社では、今後もクリーンエネルギー“天然ガス”を原料とする都市ガスの安定供給と普及拡大に努め、低炭素社会の実現に貢献していきます。
(※1)熊本・佐世保・島原の各地区は、サテライト方式で都市ガスを供給していること、また、長崎地区はLNG(液化天然ガス)の貯蔵期間が長いことから、タンクローリでの輸送段階や貯蔵段階で超低温(-162℃)のLNGが濃縮し熱量が45MJ/m3を上回ることが想定されるため、46MJ/m3への変更としました
(※2)都市ガスは、海外から輸送されたLNGを気化して天然ガスに戻し、増熱用のLPGを加えて、熱量を調整して製造されます。
現在、LNGは世界的に低熱量化の傾向にあり、当社が購入するLNGや天然ガスについても同様の傾向にあります。また、増熱用のLPGはLNGと比べて割高に推移している状況です
(1)天然ガスは、産地で冷却して液化され、-162℃という超低温の液体「LNG(液化天然ガス)」となります
(2)LNGは日本のLNG受入基地にタンカーで輸送されて、LNGタンクに貯蔵されます
(3)LNGは、需要に応じて海水で温められて気化され天然ガスに戻されます。そして、LPG(液化石油ガス)を混合され、臭いをつけられたあと、都市ガスとして市中に供給されます。
<LNGサテライト基地方式>
LNGを、LNG受入基地(一次基地)からタンクローリで二次基地に輸送して貯蔵し、都市ガスを製造して供給する方式のこと。 西部ガスでは、熊本工場、佐世保工場、島原製造所がこの方式を採用している。
以上