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筑後ガス圧送株式会社 久留米工場の建設について

平成25年8月1日

 西部ガスグループの筑後ガス圧送株式会社(福岡県久留米市/西部ガス100%出資)は、福岡県久留米市において、LNGサテライトプラント「久留米工場」を建設します。

 これは、今後のガス需要に対応するとともに、更なる安定供給性の向上と災害や事故に対するセキュリティ強化を図ることが目的です。
 弊社グループは、ガス供給基盤整備の取り組みを確実に進め、これからも都市ガス(天然ガス)の安定供給と普及拡大に努めるとともに、地域経済の一層の発展と低炭素社会の実現に貢献していく考えです。

1.現在の筑後地区の供給体制について
筑後地区においては、弊社グループの筑後ガス圧送(株)(西部ガス100%出資)が、ガス導管事業者(※1)として、同地区のガス事業者さま(※2)への卸供給などを行っています。筑後ガス圧送(株)は、同社が所有するパイプライン〔久留米ライン〕を通じて弊社からのガスを受け入れて供給していますが、今後もガス需要の増加が見込まれる中、同地区へのガス供給能力を向上させることなどが課題となっていました。
 
2.「久留米工場」の建設概要について
筑後ガス圧送(株)は、久留米ラインの末端となる福岡県久留米市において、LNGサテライトプラント(※3)である「久留米工場」を建設します。
同工場では、「ひびきLNG基地」からタンクローリーで輸送されるLNGを受け入れて、都市ガスを製造します。今後は、久留米ラインを通じて受け入れた都市ガスを供給する一方で、同ライン末端からも「久留米工場」で製造した都市ガスを必要に応じて供給できるようになり、筑後地区におけるガス供給能力を大きく向上させることができます。
これにより、今後の同地区のガス需要増加に対応できるとともに、ガスの安定供給性や、万が一災害や事故が発生した際のセキュリティが大きく向上します。

<別紙「参考資料」をご参照ください>

3.筑後ガス圧送(株)の本社建設について
筑後ガス圧送(株)は、久留米工場の建設に併せて、本社を同工場敷地内へ建設する計画です。

(平成26年12月竣工予定)

<筑後ガス圧送(株) 久留米工場等の計画概要>

建設場所 福岡県久留米市津福本町2300-9(筑後ガス圧送(株) 久留米供給所内)
主要設備 LNG貯槽(100kl×2基)、LNG気化器(6t/h×3基)、
ローリー受入設備(2口)、本社兼工場管理棟 等
着工時期 平成25年10月
運転開始 平成27年4月(予定)
総工事費 約13億円
【備 考】
(※1) 自らが維持・運用する特定導管(経済産業省令で定める規模以上の供給能力を有する導管)により大口需要家および一般ガス事業者に対しガスの供給を行う事業者。
筑後ガス圧送(株)は、平成24年4月に弊社100%出資で設立され、弊社から筑後地区に係るパイプライン〔久留米ライン〕を譲り受けるなどして、同年7月から事業を行っている。
(※2) 筑紫ガス(株)、鳥栖ガス(株)、久留米ガス(株)、三愛石油(株)(佐賀ガス(株)) (敬称略)
(※3) LNG受入基地(一次基地)からタンクローリーで輸送されてきたLNGを受け入れて貯蔵し、需要に応じて気化して都市ガスを供給する基地(二次基地)。

《筑後ガス圧送(株) 久留米工場・本社完成予想図(イメージ)》

筑後ガス圧送(株) 久留米工場・本社完成予想図
※球形ガスホルダーは既存設備です

以上