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輸送幹線「九州北部幹線」の建設について

平成25年9月30日

 西部ガスは、現在建設中の「ひびきLNG基地」の運用開始(平成26年11月)後の長期安定供給の確保に向けて、輸送幹線「九州北部幹線」を建設します。

 「九州北部幹線」は、北九州市若松区(ひびきLNG基地)〜福岡県糟屋郡新宮町に敷設する計画(延長:約60km)で、災害や事故に対するセキュリティ強化を図るとともに、今後のガス需要に対応することを目的とするものです。
 弊社は、ガス供給基盤整備の取り組みを確実に進め、これからも都市ガス(天然ガス)の安定供給と普及拡大に努めるとともに、地域経済の一層の発展と低炭素社会の実現に貢献していく考えです。

1.現在の福岡地区・北九州地区の都市ガス供給体制について
福北工場(福岡市東区)と北九州工場(北九州市若松区)で都市ガスを製造し、福岡地区(※1)、北九州地区に供給しています。
また、福岡地区・北九州地区間には、すでにパイプライン〔福北幹線〕を敷設しており、これを運用しながら安定供給に努めています。
 
2.輸送幹線「九州北部幹線」の建設概要について
弊社は、北九州市若松区で建設を進めている「ひびきLNG基地」の運用開始(平成26年11月予定)に伴い、福北工場、北九州工場のガス製造機能を同基地に集約する計画です。そして、製造機能の集約後は、福北幹線を通じて、ひびきLNG基地から福岡地区へガスを輸送する予定です。
弊社は、「九州北部幹線」を既存の〔福北幹線〕の北側に並行して敷設し、現在建設中の〔古賀幹線〕(※2)に接続する計画で、平成26年2月に着工し、平成32年12月に「ひびきLNG基地」から福岡地区へガスの輸送を開始する予定です。

(建設イメージについては、別紙「参考資料」をご参照ください)

<九州北部幹線の計画概要>

ルート 北九州市若松区(ひびきLNG基地)〜 福岡県糟屋郡新宮町
圧力・口径 7MPa(メガパスカル)(※3)・ 500mm
延長 約60km
工期 平成26年2月 〜 平成32年12月
総工事費 約220億円

(注)詳細計画については、今後、関係各所と協議のうえで決定します

【備 考】
(※1) 福岡地区から弊社グループの筑後ガス圧送(株)(福岡県久留米市/西部ガス100%出資)の久留米ラインを通じて、筑後地区へもガスを供給しています。
(※2) 福岡県糟屋郡新宮町〜同・粕屋町〜福岡市の吉塚付近を結ぶパイプライン。
弊社最大の需要地区である福岡地区の安定供給性の向上を目的としたもので、延長は約16km、平成23年2月に着工しており、平成26年10月に完成する予定です。
総投資額は約80億円。
(※3) 1MPa(メガパスカル)= 10kg/cm2

以上