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社長メッセージ

 株主のみなさまには、平素より当社の事業運営につきまして格別のご高配を賜り厚くお礼申しあげます。
このたびの東日本大震災により被災されましたみなさまには、心からお見舞い申しあげますとともに、一日も早い復興をお祈り申しあげます。
さて、当社第118期事業年度(2010年4月1日〜2011年3月31日)における業績のとりまとめを終えましたので、事業の概況についてご報告申しあげます。
当社グループの中核である都市ガス事業分野においては、原油価格の高騰やエネルギー間の競合が一層厳しさを増していることに加え、東日本大震災が地球温暖化対策を中心としたエネルギー・環境政策に様々な影響を及ぼすことが予想されるなど、事業環境は大きく変化し、そのスピードも加速する傾向にあります。
一方で都市ガスの主原料である天然ガスは、世界各地に広く豊富に埋蔵されていることや環境性に優れていることなどから長期的な低炭素社会の実現に向けたエネルギーとして期待されており、その位置づけはますます重要なものとなっております。
当社グループは、このような経営環境のもと、エネルギー供給や様々な事業活動を通じて地域社会に貢献し、株主さまやお客さまをはじめ、地域社会のみなさまから信頼していただくことで、地域社会とともに着実に発展していく企業を目指してまいります。
このうえで、当社グループは、中期的な視野を持ちつつも直面する重要課題に的確に対処するため、以下のとおり経営課題を明確化し、着実に対応してまいります。

1. 経営効率化の推進

 エネルギー供給事業を主力とする当社グループにとって、ガスを安定的に供給するという責務を果たすためには、盤石な経営基盤を整えることが必要不可欠であります。
今後とも適切な経営資源の配分を念頭に、優先度に応じた効果的かつ効率的な投資・費用の投下や柔軟な要員配置など、あらゆる角度から一層の経営効率化の推進を検討・実施するとともに、社員一人ひとりが常に効率性を意識してそれぞれの業務に取り組んでまいります。

2. 保安の確保

 エネルギー供給事業を主力とする当社グループにとって、保安の確保は社会的責務であります。今後ともお客さまの信頼にお応えするために、東日本大震災にみられる自然災害を踏まえ、地震対策をはじめとした防災対策を強化するとともに、更なる保安水準の向上に努めることによって、ガスの製造から消費までの全ての段階で、お客さまに安心してガスをお使いいただける体制を整備してまいります。

3. 競争力の強化

 他エネルギーとの競合がますます激しくなっておりますが、お客さまとの様々な接点機会があることは、当社グループの財産であり強みであります。このような接点の重要性を再認識するとともに、これを積極的に深耕・拡大することによって、総合的な競争力を一層強化してまいります。
業務用分野につきましては、北九州市において建設を進めております「ひびきLNG基地」の稼動(2014年11月予定)により、当社の天然ガス供給能力が増強されることを見据え、大口産業用需要の積極的な拡大に取り組んでまいります。
また、家庭用分野につきましても、優れたエネルギー効率を発揮する家庭用燃料電池「エネファーム」、太陽光発電と「エネファーム」を組み合わせることにより環境性と経済性を更に高めた「ダブル発電」の提案などにより、需要の拡大に努めてまいります。

4. グループ戦略の強化

 当社グループが今後も持続的な成長を遂げていくためには、グループ会社間で使命や価値観を共有しながら連携強化を図りつつ、常にお客さまの期待を上回る商品やサービスをお届けすることでお客さまとの信頼関係を揺ぎのないものとし、当社グループとしてのブランド力や収益性の向上に努めることが重要であります。
これまで以上にお客さま視点を第一にグループ各社が協働し、コスト低減と業務品質の向上を図るとともに、新規事業の拡大と収益源の多様化を図るなど、グループ一体となり積極的に諸課題に取り組んでまいります。

5. 環境問題への対応

 当社グループは低炭素社会の実現に向け天然ガスというクリーンエネルギーの更なる普及拡大を図るとともに、「エネファーム」やガスエンジンから発生した電気と排熱を利用するシステム「ガスコージェネレーションシステム」などの環境貢献型製品の普及促進や省エネルギー提案などを通じて、お客さま先の環境負荷低減に貢献いたします。
また、自らの事業活動における環境負荷低減のため、当社グループにおけるエネルギー使用の効率化やCO2(二酸化炭素)排出量の抑制及び廃棄物の削減に努めるなど、環境問題に対して適切に対応してまいります。

 以上、5項目の経営課題に対して着実に対処することにより、当社グループの持続的な成長を目指すとともに、地域社会とともに発展していく企業グループを志向してまいる所存であります。

 当社は、昨年12月に創立80周年を迎えることができました。これもひとえに、株主のみなさまをはじめ、多くの方々のご支援の賜物と深く感謝申しあげます。

 株主のみなさまには、今後とも格別のご理解を賜りますとともに、変わらぬご指導、ご鞭撻をお願い申しあげます。

2011年6月

代表取締役 田中優次