西部ガス株式会社(社長:平山 良明)は、世界最小の1kW家庭用ガスエンジンコージェネレーションシステムの商品化に向けた実用テストを、来年初旬から当社ガス供給区域内で開始します。
このシステムは、本田技研工業株式会社(社長:吉野 浩行)が開発した、天然ガスを燃料とする1kWガスエンジンと、当社が、大阪ガス株式会社(社長:野村 明雄)、東邦ガス株式会社(社長:早川 敏生)、株式会社ノーリツ(社長:竹下克彦)、株式会社長府製作所(社長:川上康男)と共同で開発したガスエンジンの排熱利用システムを組み合せたもので、発電した電力を家庭内で使用するとともに、発電時に発生した排熱を給湯ならびにガス温水式の床暖房や浴室乾燥暖房に利用するエネルギー利用効率の高いものです。
この家庭用ガスエンジンコージェネレーションシステムの最大発電能力は1kW、排熱を利用したシステムの給湯能力は24号相当であり、総合熱効率は85%に達しています。このシステムにより、平均的な住宅の熱需要の大半と電力需要の4割程度を賄うことが可能になります。また、従来に比べて年平均10〜20%の省エネルギー効果が見込まれます。
当社では、来年初旬からの実用テストを通じて詳細な運転データの蓄積と、耐久性などの技術的な検証を行い、平成14年度中に世界初の家庭用ガスエンジンコージェネレーションシステムを、戸建住宅中心に販売する予定です。
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