世界最小の1kW家庭用ガスエンジン
コージェネレーションシステムの
実用テストを開始

平成13年9月18日

西部ガス株式会社(社長:平山 良明)は、世界最小の1kW家庭用ガスエンジンコージェネレーションシステムの商品化に向けた実用テストを、来年初旬から当社ガス供給区域内で開始します。

このシステムは、本田技研工業株式会社(社長:吉野 浩行)が開発した、天然ガスを燃料とする1kWガスエンジンと、当社が、大阪ガス株式会社(社長:野村 明雄)、東邦ガス株式会社(社長:早川 敏生)、株式会社ノーリツ(社長:竹下克彦)、株式会社長府製作所(社長:川上康男)と共同で開発したガスエンジンの排熱利用システムを組み合せたもので、発電した電力を家庭内で使用するとともに、発電時に発生した排熱を給湯ならびにガス温水式の床暖房や浴室乾燥暖房に利用するエネルギー利用効率の高いものです。

この家庭用ガスエンジンコージェネレーションシステムの最大発電能力は1kW、排熱を利用したシステムの給湯能力は24号相当であり、総合熱効率は85%に達しています。このシステムにより、平均的な住宅の熱需要の大半と電力需要の4割程度を賄うことが可能になります。また、従来に比べて年平均10〜20%の省エネルギー効果が見込まれます。

当社では、来年初旬からの実用テストを通じて詳細な運転データの蓄積と、耐久性などの技術的な検証を行い、平成14年度中に世界初の家庭用ガスエンジンコージェネレーションシステムを、戸建住宅中心に販売する予定です。



実用テスト用1kW家庭用ガスエンジンコージェネレーションシステム

(右:コージェネレーションユニット、左:排熱利用給湯暖房システム)




1kW家庭用ガスエンジンコージェネレーションシステムの概要図

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ガスエンジンコージェネレーションユニット
エンジン

発電機
使用燃料 天然ガス(都市ガス13A)
エンジン形式 163cc4サイクル水冷単気筒OHV
発電機 多極式正弦波インバータ発電
発電出力 1kW
給湯能力 3.25kW
発電効率 20%
熱効率 65%
サイズ(全巾×奥行×全高/mm) 580×380×880
パワー

コンディショナー
出力電力 1.0kW
出力電圧 AC200V
出力周波数 60Hz
電気方式 単相三線式
保護装置 系統連系ガイドライン適合



排熱利用給湯暖房システム
貯湯温度 75℃
有効貯湯槽容量 150リットル
給湯能力 24号相当
暖房能力 11kW
バックアップ能力 20号(34.5kW)
熱回収能力 4.25kW
排熱利用 給湯・床暖房・浴室乾燥等
リモコン エコナビ機能搭載
サイズ(全巾×奥行×全高/mm) 400×700×1835


以上