「床暖房契約」料金の設定について

平成14年10月21日

 当社は、本日、経済産業大臣に対して、平成14年11月1日を実施日とする選択約款「床暖房契約」を届け出ました。
 これは、床暖房をご使用になるお客さまを対象とする新料金メニューで、従来の「家庭用床暖房契約」の適用範囲に業務用床暖房を加えて一元化するとともに、お客さまのご要望に応えて、より床暖房を利用しやすい料金体系としたものです。

 床暖房は、優れた暖房特性や快適性から、お客さまの評価やニーズが高まっており、最近では、新築の戸建住宅や分譲マンションに組み込まれるケースも増加しています。また、床暖房は冬場におけるガス販売量増に寄与することなどから、当社においては重点拡販機器と位置づけています。

 当社では、料金メニューの多様化を進めることで、お客さまのニーズにより一層お応えし、今後も都市ガスをご選択いただけるよう努めてまいります。
 


「床暖房契約」料金の目的と概要

1.目的
 
  (1) お客さまの満足度向上
    現在すでに床暖房をお使いのお客さまや、今後床暖房をご検討いただくお客さまが、より床暖房を利用しやすい割安な料金体系とします。
  (2) 床暖房の普及促進
    暖房特性や快適性に優れた床暖房の普及を促進し、お客さまに快適な暖房環境を提供します。
  (3) ガス販売量の拡大
    割安なガス料金を設定することで、床暖房用ガス需要を促進し、ガス販売量の拡大を図ります。


2.料金の概要
 
  (1) 新選択約款の内容
    1. 業務用需要分野への拡大
      従来の選択約款「家庭用床暖房契約」の適用範囲に加え、業務用床暖房物件を適用範囲とします。
    2. 料金水準の低減化
      従来の「家庭用床暖房契約」料金に対して、お客さまのランニングコスト負担を軽減します。
    3. 料金体系
      従来の選択約款「家庭用床暖房契約」は、一般料金とのクロスポイント(冬期45m3、その他期25m3)を下回ると割高になる料金体系でしたが、今回下回った場合は、一般料金と同一の料金体系とします。このクロスポイント方式を廃止することにより、お客さまが安心してお使いいただける体系となります。
    4. 冬期料金の46m3以上の2段階化
      冬期料金の46m3以上は、46〜60m3と61m3以上の2段階の料金表とし、61m3以上の基準単位料金(従量料金)をさらに割安にします。
 
  (2) 料金表
    各月のお客さまのご使用量に応じて、各料金表を適用します。
       
    ○46.04655MJ(11,000kcal)
     
(単位:m3、円/月、円/m3)
区画 基本料金 基準単位料金
冬  期
(12月〜3月)
0〜15 830 192.43
16〜30 1,040 178.40
31〜45 1,460 164.40
46〜60 4,400 99.07
61〜 5,100 87.40
その他期
(4月〜11月)
0〜15 830 192.43
16〜25 1,040 178.40
26〜 3,100 99.07
 
  【参考1】家庭用床暖房契約
    ○46.04655MJ(11,000kcal)
     
(単位:円/月、円/m3)
区画 基本料金 基準単位料金
冬  期(12月〜3月) 4,400 102.34
その他期(4月〜11月) 3,100 102.34
 
  【参考2】供給約款
    ○46.04655MJ(11,000kcal)
     
(単位:m3、円/月、円/m3)
  区画 基本料金 基準単位料金
料金表A 0〜015 830 192.43
料金表B 16〜030 1,040 178.40
料金表C 31〜100 1,460 164.40
料金表D 101〜 1,710 161.90
 
  (3) 原料費調整制度
    原料費調整制度を適用
    平成14年11月〜12月に適用する料金については、原料費調整制度により、届け出た基準単位料金に▲2.58円/m3(46.04655MJ〈11,000kcal〉)が加味された調整単位料金を適用します。
 
  (4) 適用条件
    床暖房をご使用になるお客さまで、お客さまがこの約款の適用を希望される場合に適用します。
尚、床暖房の単独設置ケースだけでなく、床暖房が設置されれば、床暖房と他の機器の組み合わせも適用対象とします。
    「床暖房」とは、エネルギー源としてガスを使用する熱源機により、放熱器に温水を供給して床暖房を行うものをいいます。
 
  (5) 計量方法
    一つのガスメーターで計量します。(床暖房の専用ガスメーターの設置は不要)
 
 
5.改定率
  (1)家庭用床暖房契約料金との比較
  床暖房契約 家庭用
床暖房契約
差額 改定率 備考
ガス料金
(年間)
124,763円 131,430円 ▲6,667円 ▲5.1% 年間販売量
870m3
ガス料金
(冬期ひと月)
13,840円 14,634円 ▲794円 ▲5.4% 冬期ひと月
100m3
 
  (2)供給約款料金との比較
  床暖房契約 供給約款 差額 改定率 備考
ガス料金
(年間)
124,763円 159,860円 ▲35,097円 ▲22.0% 年間販売量
870m3
ガス料金
(冬期ひと月)
13,840円 17,900円 ▲4,060円 ▲22.7% 冬期ひと月
100m3
 
 
6.実施日
  平成14年11月1日
 

 

■一般料金との比較
冬期(12月〜3月)
その他期(4月〜11月)



<参考資料(長崎地区)>
 
    ○18.837225MJ(4,500kcal)
     
(単位:m3、円/月、円/m3)
区画 基本料金 基準単位料金
冬  期
(12月〜3月)
0〜36 830 78.72
37〜73 1,040 72.98
74〜110 1,460 67.25
111〜146 4,400 40.52
147〜 5,100 35.75
その他期
(4月〜11月)
0〜36 830 78.72
37〜61 1,040 72.98
62〜 3,100 40.52
 
  【参考1】家庭用床暖房契約
    ○18.837225MJ(4,500kcal)
     
(単位:円/月、円/m3)
区画 基本料金 基準単位料金
冬  期(12月〜3月) 4,400 41.86
その他期(4月〜11月) 3,100 41.86
 
  【参考2】供給約款
    ○18.837225MJ(4,500kcal)
     
(単位:m3、円/月、円/m3)
  区画 基本料金 基準単位料金
料金表A 0〜36 830 78.72
料金表B 37〜73 1,040 72.98
料金表C 74〜244 1,460 67.25
料金表D 245〜 1,710 66.23
 

 

<参考資料(島原地区)>
 
    ○29.30235MJ(7,000kcal)
     
(単位:m3、円/月、円/m3)
区画 基本料金 基準単位料金
冬  期
(12月〜3月)
0〜23 830 122.45
24〜47 1,040 113.52
48〜70 1,460 104.61
71〜94 4,400 63.04
95〜 5,100 55.61
その他期
(4月〜11月)
0〜23 830 122.45
24〜39 1,040 113.52
40〜 3,100 63.04
 
  【参考1】家庭用床暖房契約
    ○29.30235MJ(7,000kcal)
     
(単位:円/月、円/m3)
区画 基本料金 基準単位料金
冬  期(12月〜3月) 4,400 65.12
その他期(4月〜11月) 3,100 65.12
 
  【参考2】供給約款
    ○29.30235MJ(7,000kcal)
     
(単位:m3、円/月、円/m3)
  区画 基本料金 基準単位料金
料金表A 0〜23 830 122.45
料金表B 24〜47 1,040 113.52
料金表C 48〜157 1,460 104.61
料金表D 158〜 1,710 103.02