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国内初の音響式パイプロケータを発売します

平成18年7月25日

 西部ガス株式会社および九州計測器株式会社(社長:岩倉弘隆)はこのたび、国内初の音響式パイプロケータを共同で開発し、今年8月に発売いたします。
 パイプロケータは、地中に埋設されたガス管等の位置を地上から探査するための装置です。一般的には、ガス管が金属であれば管自体に、樹脂管(ポリエチレン管)であれば併設したロケーティングワイヤ(※)に電流を流し、金属の周りに発生した磁界を地表面で検知する電磁誘導式が用いられています。この方式では、探査したいガス管の付近にある水道管等を誤って検知する、ロケーティングワイヤの断線等により正確な埋設位置を把握できない等の短所がありました。(※金属の導電線に樹脂を被覆した導電材料)
 今回開発した音響式パイプロケータは、探査したいガス管の内部に音を流して振動を発生させる発信機と、その振動を地表面で検知してガス管の埋設位置を特定する受信機によって構成され、精度の高い埋設管の検知が可能となりました。
 西部ガスは、今後も新技術の研究、開発に取り組んでまいります。

1.発売予定日 平成18年8月21日(月)
2.発売予定価格 150万円程度(発信機+受信機)
3.特徴
(1)他の埋設物に影響されず、
目標のガス管を確実に探査できる
 受信機は、埋設管から土中を介して地表面に伝わる振動信号の到達時間と音の強さの違いを精度よく解析することで、埋設管の位置と深さを画面上に表示します。発信機が送入する周波数帯域の振動信号を選択的に受信するため、目標とするガス管のみを探査することができます。これによりガス管が埋設されている場所を確実に掘削することができ、導管工事費のコストダウンと作業の効率化が期待できます。
(2)金属管と樹脂管(ポリエチレン管)のどちらも探査できる
 地表面に伝わる微弱振動を精度良く検知するために、振動センサの先端部分は一定の鋭角形状となっております。これにより縦振動方向に高い指向性が得られ、既存技術では困難とされていた金属製埋設管からの振動信号の検知も可能となり、金属管、樹脂管を問わず、全ての配管に適用することができます。
(3)探査範囲が広い
 受信機に搭載した振動センサが地表面で振動を感度良く検知できるように、伝播効率が高い150〜300Hzの周波数帯域から選んだ8つの音波を同時に送入する同時伝播方式を、発信機に採用しています。これにより、探査範囲は 1波での場合に比べ2倍以上まで拡大し、発信位置から40mと広い範囲で探査することができます。
4.お問合せ先 西部ガスエンジニアリング株式会社(販売会社)
電話:092−633−2411
5.九州計測器
株式会社の概要
本 社 福岡市博多区山王1丁目6−18
社 長 岩倉弘隆
資本金 3千5百万円

≪音響式パイプロケータ イメージ図≫

音響式パイプロケータ イメージ図
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以上