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福岡県知事公舎において燃料電池の
実証試験を開始します。
知事公舎私邸としては全国初の設置

平成18年12月15日

 福岡水素エネルギー戦略会議と西部ガス株式会社は、知事公舎私邸としては全国で初めて、家庭用燃料電池の実証試験を開始します。
 燃料電池システムを知事公舎に導入することで、水素エネルギー利用社会への理解増進を図るとともに、燃料電池システムの運転に関わる実証データを取得し、今後の研究開発に役立てます。
 水素と酸素を反応させて発電する燃料電池システムは、発電と給湯を同時に行える分散型電源であり、二酸化炭素の排出削減に貢献する、環境にやさしいコージェネレーションシステムです。

【設置概要】

設置場所
福岡市中央区白金 福岡県知事公舎私邸部分
設置機器
家庭用都市ガス改質タイプ1kW級燃料電池システム
利用方法
発電した電気は公舎内で使用する電気の約30〜50%をまかない、発電時に発生した熱は風呂と洗面所の給湯として利用
実証期間
平成18年12月20日〜平成20年12月19日(予定)
設 置 者
西部ガス株式会社

【設置概要】

燃料電池は天然ガスやLPG、灯油から取り出した水素と空気中の酸素を、水の電気分解と逆反応させて電気を発生させます。発電と同時に発生する熱もお湯として利用するため総合エネルギー効率が高く、地球温暖化の原因となっている二酸化炭素(CO2)の排出量を、従来システムに比べ大幅に(約30〜40%)削減することができます。

※総合効率(電力+熱)  燃料電池:87%
従来システム:40%

燃料電池図

 国は平成20年度以降からの家庭用燃料電池普及を目指し、全国の住宅等に家庭用 燃料電池を設置する「定置用燃料電池大規模実証事業」を展開しています。

■ 知事公舎に設置した家庭用燃料電池の仕様

燃  料 都市ガス(13A)
発電出力 1kW(出力範囲300〜1000W)
総合効率 87%(LHV)
発電効率 37%(LHV)
排熱効率 50%(LHV)
寸  法
(mm)
燃料電池ユニット
 幅800 × 奥375 × 高1,000
貯湯ユニット
幅850 × 奥510 × 高1,900

燃料電池写真

以上