小学校から高校まで野球一筋。「将来のことは何も考えていなかった」と語る大出さん。就職を希望して、先生の紹介で履歴書を送ったのが工事士となるきっかけだった。
入社して、3ヵ月間の研修の後、官公庁関連の現場の工事を担当するようになった。小学校や中学校、警察署、消防署、市営住宅などの建設現場に、先輩と二人で向かった。道路からガス管を延ばし建物内部へ配管していく仕事だ。穴を掘る、ガス管を運ぶ、コンロなどのガス機器へつなぐ。もともと体を動かすのは好きだったから、仕事はすぐになじめた。職場の雰囲気も良く、先輩にも可愛がられた。