大切な人のために、現場のプロを極める。 / 工事士 徳永 健太 / 西部ガスリアルライフ熊本株式会社 熊本

01臨機応変に対応できる力

大型施設の建設現場には、数多くの職人が欠かせない。その一人が工事士の徳永さんだ。現在、班長として幾多の現場で活躍中である。建物の建設に伴い、道路の地下にあるガス本管から建物内へガス管を引き込み、接続する配管作業や、建物内の床暖房工事など、日々チームの先頭に立ち現場の職人たちとともに汗を流している。

この仕事に大切なことは何かと尋ねると「工事の図面はあるが、それはあくまでもベース。現場でお客さまのご要望が変更されることや、現場でしか分からない建物の特性もある。その状況を見ながら臨機応変に対応する力」と話してくれた。急な変更にも即座に対応するためには、お客さまや現場の人たちとの一体感が欠かせないという。そのためにも常日頃から積極的にコミュニケーションを取り合い、何でも言い合える環境づくりが重要だ。

また、チームリーダーとしてもコミュニケーションを大事にし、基本である「返事」には徹底的にこだわる。自分の意思が伝わっているか、理解できているか。ほんの些細な確認作業一つ一つが工事全体の安全や作業の質に直結するからだ。自分の現場は絶対に無事故で成功させるという強いプライドがある。その目標に向かって、どうすればチームで達成できるかを常に考えている。

02自分のスタイルをつかんでほしい

もう一つのこだわりは「人への伝え方」。若手や部下に、自分のやり方をお手本として見せるが、正解は一つではないし、自分のやり方が絶対でもない。基本を学んでもらい、自分なりのやり方を作り上げて欲しい。だからこそ決して「こうしなさい」とは言わないようにしている。
自分が入社した頃、頼れる先輩から、最初に教わった基本が返事だった。仕事は厳しかったが、怒られるという従来の職人イメージとは違い、面倒見のいい先輩が多く、実にカッコよかった。リーダーの存在でその仕事の質が変わるのが現場。この人と一緒に仕事がしたい。この人のために頑張るという気持ちを育み、現場のモチベーションを常に高め続けることを考えている。

03この仕事は大切な人のため

入社11年目となる徳永さんも、この仕事に就く前には数多くの仕事を経験し、自身の結婚や将来を考えて、手に職をつけ、より安定した、人に役立つ仕事をしたいと入社を決めた。

「この仕事を選んだのは、大切な家族をしっかりと守るため。チームの人たちにも大切な人のために働いて欲しいので、オンオフはしっかりと切り替えるよう心がけている」。

徳永さん自身も休日には3人の子供と過ごす時間や、大好きな趣味である釣りの時間を楽しんでいる。「仕事で知り合った釣り仲間も多く、打ち解けた関係を築くきっかけにもなっている。仕事も大切だけど、支えてくれる家族を大切にすること。しっかりと働いて、しっかりと休めるスタイルにしたい」と語る徳永さん。「仕事を共にするメンバーの家族や、彼女との記念日までもしっかりとメモを取り、それに合わせたスケジュールを組む。これらは自分が先輩方にしてもらったことや、チームの一員として若手時代に感じたこと。今度はしっかりと自分が伝える番だ」と話してくれた。現場を完璧に遂行するためには、小さな気遣いがあった。

今でもガス機器の機種や性能が常に新しく変わるため、日々の勉強は欠かせない。現場でお客さまに聞かれた時はガスのプロとして、しっかりと説明できるようスキルアップを続けていかなければいけない。今後の目標は「何を聞かれても答えられる人になること。多くの先輩方のように、プロの対応ができる人になりたいし、私自身も目標とされるリーダーになりたい」。そう語る笑顔の奥には、深く、力強いプロの決意を感じることができた。

PRIVATE

  • 趣味のバス釣り

  • 趣味のバス釣り

PAGE TOP