大型施設の建設現場には、数多くの職人が欠かせない。その一人が工事士の徳永さんだ。現在、班長として幾多の現場で活躍中である。建物の建設に伴い、道路の地下にあるガス本管から建物内へガス管を引き込み、接続する配管作業や、建物内の床暖房工事など、日々チームの先頭に立ち現場の職人たちとともに汗を流している。
この仕事に大切なことは何かと尋ねると「工事の図面はあるが、それはあくまでもベース。現場でお客さまのご要望が変更されることや、現場でしか分からない建物の特性もある。その状況を見ながら臨機応変に対応する力」と話してくれた。急な変更にも即座に対応するためには、お客さまや現場の人たちとの一体感が欠かせないという。そのためにも常日頃から積極的にコミュニケーションを取り合い、何でも言い合える環境づくりが重要だ。
また、チームリーダーとしてもコミュニケーションを大事にし、基本である「返事」には徹底的にこだわる。自分の意思が伝わっているか、理解できているか。ほんの些細な確認作業一つ一つが工事全体の安全や作業の質に直結するからだ。自分の現場は絶対に無事故で成功させるという強いプライドがある。その目標に向かって、どうすればチームで達成できるかを常に考えている。