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2025.6
暮らしを彩る家仕事
今回のテーマ

スパイスのススメ

7種類のスパイス
いつもの食卓に、本格的なスパイス料理を加えてみませんか。作り方は簡単!
スパイス4つで作れるカレーとさまざまな料理に使える自家製ミックススパイスをご紹介します。

1番基本のスパイス

料理に香りや辛み、色を加えるために使われるスパイス。植物の種子や樹皮などを乾燥・加工したもので、薬草的な効能があることから漢方薬の原料として用いられるものも少なくありません。抗酸化作用や消化促進、減塩効果など、さまざまな健康効果も注目されています。
基本のスパイスの図解
今回使うスパイス
  • …スパイスカレーに使用
  • …万能スパイスに使用
  • ①ターメリック

    黄色く色付けするのに使います。油を使って加熱すると土臭さが消え、色も鮮やかに。

  • ②コリアンダー

    やさしいエスニックな香りが特徴。複数のスパイスを使う時には風味のまとめ役にも。

  • ③レッドチリペッパー(赤唐辛子)

    辛みのもと。パウダーは仕上げに使いやすく、ピリッとした辛みがすぐに広がります。

  • ④クミン

    エスニックな香りの代表格。いわゆるカレーの香りでスパイスカレーには欠かせません。

  • ⑤クローブ

    濃厚な甘い香りで臭み消しとして使われることも多く、特に相性がいいのは肉料理。

  • ⑥カルダモン

    クセのないさわやかな香り。料理からお菓子、ドリンクまでオールマイティに使えます。

  • ⑦シナモン

    甘い香りでお菓子やドリンクに使われることも多い、日本でもおなじみのスパイス。

2番スパイスカレーを作ろう!

市販のルーを使わずに、スパイスを組み合わせてカレーを作りましょう。
4種のスパイスでできる基本のスパイスカレーの作り方を紹介します。
鶏手羽元のスパイスカレー

鶏手羽元の
スパイスカレー

調理時間 40~50分
骨付きの手羽元を使ったうまみたっぷりのスパイスカレー。
しっかり炒めてじっくり煮込むことで、香り豊かな深みのある味わいに。
材料(2人前)
  • 鶏手羽元 …… 6本
    ※鶏もも肉300gで代用可
  • 玉ネギ …… 200g(1個)
  • トマト缶 …… 100g
  • ニンニク …… 8g(1片)
  • ショウガ …… 10g(1片)
  • 塩 …… 小さじ2/3
  • 砂糖 …… 小さじ1
  • サラダ油 …… 大さじ2
  • 水 …… 400cc
  • [A]スパイス
    • ターメリックパウダー ……小さじ2/3
    • コリアンダーパウダー …… 小さじ2
    • レッドチリペッパーパウダー …… 小さじ2/3
    • クミンパウダー …… 小さじ2
〇用意するもの

・落としぶた
ない場合は、アルミホイルで代用可能。くしゃくしゃにしたホイルを広げて鍋のサイズに合わせ、中央に1㎝くらいの穴を開けます。

食材の下準備
STEP①

玉ネギは粗いみじん切り、ニンニク・ショウガはみじん切りにします。

  • 鶏手羽元を開いている様子。
    STEP②

    鶏手羽元を開き、塩(分量外・3つまみ)を振って下味を付けます。

  • 玉ネギを炒める様子
    強めの中火
    STEP③

    鍋にサラダ油と玉ネギを入れ、塩(分量外・1つまみ)を振って強めの中火にかけ、軽く色づくまで炒めます。

  • ニンニク・ショウガを炒める様子
    強めの中火
    STEP④

    ニンニク・ショウガを入れ、全体にこんがりと焼き色がつくまで炒めます。

  • 玉ネギの水分が飛んだらトマト缶を加え、汁気がなくなるまで炒める様子
    強めの中火
    STEP⑤

    玉ネギの水分が飛んで半量程度になったらトマト缶を加え、汁気がなくなるまで炒めます。

  • スパイスを炒めている様子
    強めの中火
    STEP⑥

    [A]のスパイスを入れ、サッと炒めて香りを立たせます。

  • 手羽元に火を通す作業
    強めの中火
    STEP⑦

    手羽元を入れて炒めます。表面に火が通り、色が白く変わる程度でOK。

  • 水を加えて沸騰させる様子
    弱めの中火
    STEP⑧

    水を加えて強火にし、沸騰させます。

  • 落としぶたをして煮込む作業
    弱火
    STEP⑨

    弱火にして落としぶたをし、やや沸騰させた状態を保ちながら30分煮込みます。

  • 最後の作業
    弱火
    STEP⑩

    ふたを開けて塩・砂糖を加えて調味します。

スパイスカレーをもっとおいしく!
  • カレーベースができれば、アレンジ自在!
    STEP⑥で基本のカレーベースが完成。具は豚肉や魚介、野菜などお好みで。
    煮る時間は食材に合わせて変更を。火の通りが早い食材を使えば短時間で仕上がります。
  • ターメリックライスで本場の味に
    細長いインディカ米にターメリックを加えて炊くと、ターメリックライスに。米2合に対し、ターメリック小さじ1・サラダ油小さじ1/2を加えて、白米と同じように炊きます。
    米はうるち米(一般的な白米)でもOK。同じ方法でターメリックライスにできます。
  • 最後の作業
    付け合わせに酸味の効いたアチャールを
    アチャールはさっぱりとしたピクルスのようなもの。
    酢をベースにスパイスを加えたアチャール液に漬けるだけ。
    アチャールの作り方
    [A]基本のアチャール液
    • ・酢 …… 大さじ1·1/2
    • ・砂糖 …… 小さじ1
    • ・塩 …… 小さじ1/2
    玉ネギのアチャール
    玉ネギ100g(1/2個)を2㎝角に切り、[A]にレッドチリパウダー1つまみを加えた液にひと晩漬けます。
    ニンジンのアチャール
    ニンジン60g(1/2個)を千切りにし、[A]に粗びき黒こしょう少々を加えた液に2~3時間漬けます。
    紫キャベツのアチャール
    紫キャベツ100g(1/8個)を千切りにした後、サッとゆでて水気を切り、[A]にクミン2つまみ・粗挽き黒こしょう少々を加えた液に2~3時間漬けます。
    ※紫キャベツはキャベツでもOK。

3番自家製ミックススパイス

手軽に香りや辛みの変化を加えられる万能スパイス。
常備しておくと、いろいろな料理にサッと使えて便利です。
  • トマトのマリネ

    スパイスを瓶などに入れ、ふたをして混ぜ合わせるだけ。すぐに使えますが、4~5日寝かすと味がなじみます。保存は乾燥した冷暗所で、半年ほどを目安に使い切りましょう。

    材料
    ・クミンパウダー
    ・カルダモンパウダー
    ・クローブパウダー
    ・シナモンパウダー

    同量ずつ混ぜ合わせます。
    まずはお試しで大さじ1ずつがおすすめ!

    ・割合は目安です。使うスパイスや分量の割合はお好みで。
    ・余ったスパイスを混ぜてもOK !

  • ホールスパイスを使う場合

    ホールスパイス(粒のままのスパイス)を使う直前に挽くと、より豊かな香りが楽しめます。ホールスパイスはフライパンで2分ほど乾いりし、粗熱が取れてから挽いて合わせます。

    分量
    (それぞれ大さじ1のパウダーに相当)
    クミン …… 小さじ2
    カルダモン …… 15粒
    クローブ …… 20粒
    シナモン …… 2本

こんな料理に使える!

食材を選ばずに使える自家製ミックススパイス。
ひと振り加えるだけで、いつもの料理のイメージが変わります。
  • 市販のルーを使ったカレーやレトルトカレーに加えると、本格度がアップ!
  • 唐揚げなど肉料理の下味に。臭みを消す効果もあります。
  • 白身魚のソテーなど、淡白な料理のアクセントに。
  • 炒め物の風味付けに。香りが料理全体を引き締めてくれます。
木和 幸子さん
教えてくれた方料理研究家

木和 幸子きわ さちこさん

「木和幸子料理教室」主宰。幼い頃からの食への関心が高じて料理の道へ進み、調理師・栄養士の資格を取得。約40年にわたり、和・洋・中をはじめとする多彩な家庭料理を伝えています。外国料理は現地で学ぶのが信条で、スパイス料理はスリランカやタイで習得。