九州 老舗名店探訪
おにぎり専門店 かにや
銅座本店
職人が一つ一つ握るおにぎり

▲職人がおにぎりを一つ一つ握っていく長崎の繁華街にいち早く開業
握りたてを提供し人気に
飲食店が立ち並び、多くの人でにぎわう繁華街・銅座町。「かにや」がお店を構えた1965(昭和40)年、一帯は住宅街だったそうです。
創業者の藤川弘樹(ふじかわひろき)さんは、東京のおにぎり専門店での修業を経て、銅座町で開業。時代は高度成長期の真っただ中、通りには人があふれていました。周囲に飲食店はなく、「かにや」は瞬く間に人気に。創業以降、注文を受けると職人がおにぎりを素手で握る“寿司屋風”スタイルを貫いています。

1989(昭和64)年、創業者から店を引き継ぎ、二代目となったのが息子の藤川英樹さん。幼い頃から店先で三輪車に乗って遊び、お客さまからもかわいがられていたそうです。父が築いたスタイルを守り、特にこだわっているのはおにぎりに使う食材です。
米は、日本穀物検定協会が味と品質を評価した最高位の「特A米」から選定。毎年、新米の時期にランキング発表されると取り寄せ、試食を行って決定します。海苔は、口に入れるととろける最高級の有明海苔を使用。米を炊いて握り、海苔を巻くというシンプルなものだからこそ、ごまかしがきかないといいます。

▲左手前から時計回りに「べにしょうが」、「からしめんたい」、「塩さば」、「いわのり」、「てんかす」、「たかな」、「はとうがらし」、「しその実」/「からしめんたい」290円(税込)、ほか各250円(税込)。「赤だし」330円(税込) おにぎりの具は33種類!
一番人気は、「塩さば」
かにや自慢のおにぎりは、全33種類。創業から続く16種類に、お客さまのリクエストや時代のニーズに合わせて17種類が加わりました。一番人気は、創業者が最初に考案した「塩さば」。脂がのった大ぶりのノルウェー産さばを、一本買い。店でさばいて丁寧に骨を抜き、おにぎりに合う塩加減で調理しています。多いときには1日1,000個もの注文が入るそうです。甘辛く油で炒めた「たかな」も伝統のメニュー。他にも紀州梅を使った「梅干し」といった王道から、天ぷら店から仕入れて味付けする「てんかす」などオリジナリティが高いものまで、バラエティ豊かです。

おにぎり以外にも、一品料理の他、串焼きやおでん、お茶漬けなど、メニューは豊富。リピーター続出なのが、「半熟玉子焼き」。オムレツのような見た目ですが、食べると甘い玉子焼きの味わいが口中に広がります。「牛すじポン酢」もファンが多い一品。硬すぎず、軟らかすぎない食感にこだわっています。長崎の老舗中華店・平和楼とコラボした「水餃子」もおすすめです。

週末ともなると、県内外からのお客さまでお店の前には長い行列ができます。地元客には、「昔と変わらない味だね」という言葉をかけられることが多いそうです。「数十年前に比べると、食べ物の品質は上がり、お客さま自身の舌も肥えていっていると思います。昔よりさらにおいしいものを作り続けることで初めてその言葉をいただけると考えています」と、藤川英樹さん。昨日より今日、今日より明日、常においしさを追い求めているからこそ、「昔と変わらない味」と言ってもらえる。その気持ちを胸に、「かにや」は伝統を守りながらも進化を続けています。

おにぎり専門店 かにや 銅座本店
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住所
長崎県銅座町10-2
[ GoogleMap ] - 電話
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営業時間
18:00~翌3:00
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定休日
日曜(翌日の月曜が祝日の場合は営業し、
月曜が休み) -
アクセス
長崎電気軌道「観光通り」
電停から
徒歩約2分 - HP