アンドロゴ_トップページリンク アンドロゴ_トップページリンク 夏号 No.202

九州 老舗名店探訪

長年愛され続ける名店を訪ねて
佐世保市

Sandwich ロン

半世紀以上変わらない味を求めて
4世代に渡るファンが足を運ぶ
山本屋食堂店舗
開店したばかりの京町本店 ▲開店したばかりの京町本店
▲創業者の久保山フサコさん ▲創業者の久保山フサコさん

50年以上前に誕生した
「ロンサンド」が人気に

1973(昭和48)年、ショッピングセンター「ユニード佐世保店」の一角にオープンした「ロン」。創業者の久保山(くぼやま)フサコさんが、手作りのサンドイッチ「ロンサンド」や佐世保バーガーなどの軽食を提供するフードコーナーでした。価格は手頃で、「ロンサンド」は50円~、佐世保バーガーは80円だったそうです。

1975(昭和50)年には、佐世保市京町に本店を開店。「ロンサンド」や佐世保バーガーだけでなく、カレーライスやスパゲッティなどの洋食、焼うどん、冷やし中華、など豊富なメニューをそろえていました。当時、軍港として栄えていた佐世保には、多数の米国人が駐留。1ドル=300円代というレートの経済効果が大きく、街は活気に満ちていたといいます。米国人に向けてホットドッグやハンバーガーの店が増えていく中、「ロンサンド」もますます人気を博していきました。九州ではまだ珍しかったタコスを「ポシェット」と名付けて提供、ビッグパフェをラインナップするなど、さまざまな新メニューも話題に。地元の学生から年配の方まで、幅広い世代のお客さまで賑わっていたそうです。

明治時代に発行された営業許可証 1967(昭和42)年の店舗 1992(平成4)年の店舗

2006(平成18)年、京町から大和町に本店を移転しました。「ロンサンド」の人気が高まるにつれ、厨房が手狭になったことが理由です。そして、このお店を継いだのが、創業者の息子である久保山幸一(くぼやまこういち)さん。メニューを「ロンサンド」と佐世保バーガーに絞り、長年愛されてきた母の味を守り続けています。

明治時代に発行された営業許可証
店内の様子
▲1950年代の古き良きアメリカをイメージした店内
「ロンサンド」850円(税込) ▲「ロンサンド」850円(税込)

午前3時から手作りする
完売必至のサンドイッチ

「ロンサンド」は、創業時から変わらないレシピで手作り。毎日午前3時に、焼き立ての特注食パンが厨房に届きます。ふわふわモチモチのパンを1枚1枚、丁寧にスライス。ハム・トマト・レタス・きゅうり・ゆで卵をサンドしています。野菜は地元・佐世保をはじめとした九州産で、みずみずしく新鮮です。卵は、コクとまろやかな甘みが特徴のブランド卵「太陽卵」のみを使用。味の決め手となる自家製マヨネーズにもこの卵が使われています。朝5時には販売をスタートし、売り切れ次第終了。12~13時には完売していることが多いので、電話予約がおすすめです。

「ロンサンド」850円(税込)
「ロンサンド」オリジナルBOX

オリジナルBOXに入っていて、手土産にもぴったりです。ロゴに描かれている女性は、創業者のフサコさん。発案したのは、現店主の幸一さんです。幼い頃から店に通い、いつも座っていたのがコの字型カウンターの端の席。そこから見える母の横顔がモチーフになっています。 

「ロンバーガー」Mサイズ720円(税込)

ご当地グルメとして知られる
佐世保バーガーも“ロン流”

「ロンバーガー」も創業時から続く名物メニュー。バンズは特製で、鉄板ではなくオーブンで表面を焼くオールドアメリカンスタイル。香ばしくバリっとしたザクザク食感に仕上がるのが特徴です。サンドするのは、自家製のミートローフ。牛・豚の合い挽肉を手ごねし、玉ネギなどを加えて長さ30cmの棒状に成形。オーブンでじっくりと焼き上げ、分厚くスライスしています。さらにベーコンやチーズ、卵、厳選したケチャップを入れて完成!ボリューム満点で、食べ応え十分です。

「スーパーロンバーガー」5,400円(税込)※箱代別途450円(税込)

幅約30㎝、重さ2㎏以上!大迫力の「スーパーロンバーガー」は、誕生日などのイベントに人気です。バンズはレギュラーサイズの10個分、中身は8個分というビッグサイズ。誕生は25年前、「お客さまが行列で1~2時間待ちという中、8個以上まとめ買いする方が時々いらっしゃいました。8個分を一度に作ったら効率がいいのではないかと思いついたのがきっかけです」と幸一さん。8個買うよりも安い値段に設定し、一人で20分以内に間食すれば無料になるというサービスも。これまでチャレンジした方の成功確率は20分の1ほどだそうです。

創業者の味を守り、毎朝パンが届く時間に合わせて午前3時からサンドイッチを作り続けている「ロン」。できたてのおいしさを届けるために、基本を守り、手を抜かず、ただひたむきに食材に向き合う。その積み重ねこそがお店の文化となり、たくさんのファンを生んできました。創業時から4世代にわたって訪れるお客さまも多く、年代も幅広いそうです。「大切にしているのは、“味を変えないこと”。例えるなら、商店街に昔からあるコロッケ屋さんの精神ですね」。幸一さんには、京町店で人気だった他のメニューを復活させた店をいつか開きたいという夢も。「常連さんから、焼うどんや冷やし中華が今も忘れられない。どうしても食べたいと言われるんです」と笑顔を見せます。街の人に愛され、思い出の中にも在り続ける味。「ロン」は、今も昔もお客さまの心をつかんで離さないお店です。

店主の山本徳系さん 甘辛く煮た馬肉をご飯にのせた「肉丼」850円(税込) 店の奥には小さな庭がある
Sandwichロンの地図

Sandwich ロン

  • 住所

    長崎県佐世保市大和町843-6
    [ GoogleMap ]

  • 電話

    0956-32-2004

  • 営業時間

    10:00~売り切れ次第終了
    (テイクアウトは5:00~)

  • 定休日

    日曜、土曜不定休(月1回)

  • アクセス

    JR「日宇」駅より徒歩約15分

  • HP

    http://www.sandwich-ron.com

※掲載している情報は、2026年2月20日時点のものです。