防災ガイド
最小限で無理なく始める
いきなり大災害を意識した備えから始めようとすると、ハードルが上がってしまいます。まずは、バッグに入れて毎日持ち歩ける「防災ポーチ」作りから始めてみましょう。
「防災ポーチ」とは?
非常時に役立つものをコンパクトにまとめたポーチ。自分にとって必要最低限のものを入れておく、身近な防災対策の一つです。突然の大雨や急な入院といった日常のピンチを助ける「エイドポーチ」の役割も。
何を入れるか考えることで、自然と防災意識も高まります。
ポーチの中身は?
一例/防災士・因幡 那水さんの防災ポーチ
- ①使い捨て手袋
- ②常備薬
- ③塩分補給タブレット
- ④乾電池式充電バッテリー
- ⑤充電ケーブル
- ⑥イヤホン
- ⑦ラジオ
- ⑧レインポンチョ
- ⑨七味
- ⑩除菌シート
- ⑪万能ナイフ
- ⑫ようかん
- ⑬ライト
- ⑭ホイッスル
- ⑮圧縮靴下
- ⑯圧縮下着
- ⑰携帯トイレ
- ⑱現金
- ⑲ばんそうこう
- ⑳カイロ
- ㉑連絡先
- ㉒テレホンカード
- ㉓家族の写真
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⑨七味
辛い物が好きな因幡さんならではのアイテム。あくまでも自分目線で選ぶことが、いざという時の心の安心につながります。
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⑮圧縮靴下・ ⑯圧縮下着
手でほぐすだけで使えるおすすめアイテム。雨で靴下がぬれてしまった時や、急な外泊時にも重宝します。100円ショップなどで購入できます。
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㉑連絡先
家族や身近な人の電話番号など、連絡先をスマートフォンに保存している人は多いと思います。
しかし、災害時は通信障害や充電切れによって、スマートフォンが使えなくなることもあるため、紙に記載して持っておくのがおすすめです。 -
㉓家族の写真
はぐれてしまった家族を探す場合に役立ちます。それぞれの名前・年齢・血液型を裏に書き、ラミネート加工しておくと水にぬれても安心です。
- ・自分が持ち歩けるサイズ・重さで、最低限必要なものに絞りましょう。
- ・自分にとって必要なもの、安心感につながるものを意識しましょう。
- ・キャンプ用品やトラベルグッズには、防災にも役立つものが多数。100円ショップでそろえられるものから気軽に始めましょう。
防災ポーチの中身は、年代や性別などによってさまざまです。
夫と娘さんのポーチも見せていただきました。
娘さん(中学3年生)の
防災ポーチ
- ①あめ
- ②ばんそうこう
- ③付箋
- ④使い捨て手袋
- ⑤ティッシュ
- ⑥レインポンチョ
- ⑦ライト付き防犯ブザー
- ⑧ボールペン
- ⑨ハンドクリーム
- ⑩圧縮靴下
- ⑪ホイッスル
- ⑫折りたたみはさみ
- ⑬マウスウォッシュ
- ⑭カイロ
- ⑮生理用品
お気に入りのケアアイテムのほか、小さな子どもたちとのコミュニケーションツールとして使える棒付きキャンディーやメッセージ入りばんそうこうなどもチョイスしています。
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マウスウォッシュ
1回使い切りのスティックタイプ。使用後に口を水ですすぐ必要がないので、どこでも使えて便利です。
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ハンドクリーム
香りが良く、パッケージもかわいいハンドクリーム。友人からプレゼントされた、お気に入りのものです。
夫(消防士)の防災ポーチ
(各ポーチを1つのバッグに収納)
- ①使い捨て手袋・レインポンチョ・ポケットトイレ・常備薬・圧縮靴下
- ②スマートフォン用テレビ受信アンテナ・充電アダプター・ケーブル・モバイルバッテリー
- ③風呂敷
- ④折り畳み椅子
- ⑤筆記用具
- ⑥眼鏡
- ⑦自撮り棒・ヘッドライト
- ⑧のどあめ
- ⑨化粧水
- ⑩防寒アルミシート
- ⑪バッグハンガー
- ⑫水筒(ストロータイプ)
- ⑬万能ナイフ・キーホルダー型緊急脱出ツール・ホイッスル
- ⑭ロープ・カラビナ(フック)
- ⑮キューマスク(※1)・ゴムチューブ
- ⑯アイマスク
- ⑰緊急避難用ヘッドカバー(※2)
消防士であることから、自分を守るものだけでなく“誰かのために”役立てられるグッズが多数。すぐに開けられる巾着袋に小分けで入れ、バッグにまとめて毎日持ち歩いています。
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③風呂敷
荷物を包んでリュックの代わりにするのに便利です。撥水加工されていて、防水はもちろん、水をそのまま入れて持ち運ぶこともできます。
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④折り畳み椅子
収納袋の部分が座面になる折り畳み椅子。自分で使うことはなく、疲れている避難者に座ってもらえるように持ち歩いています。
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⑬キーホルダー型
緊急脱出ツール車が水没してドアが開かないときなどに、窓を割る針を搭載。シートベルトを切るカッター付き。緊急脱出の際に活躍します。
防災ポーチを
作ってみましょう!
入れておきたいアイテム
- お菓子(あめなど)
- 現金(小銭を含む)
- マイナンバーカード・免許証
- モバイルバッテリー
- マスク
- 除菌シート・スプレー
- ハンカチ・ティッシュ
- 常備薬
- メモ帳
- ペン(油性)
- ホイッスル
- ライト
- ビニール袋
- 生理用品
- 携帯用トイレ
- ばんそうこう
- カイロ(冬)
その他、自分にとって必要なもの
- メガネ・コンタクト
- 防犯ブザー
- イヤホン
- ヘアゴム
- 家族・ペットの写真
- など
災害発生から避難所へ移動するまでの最初の1日をしのぐための「非常用グッズ」(非常用持ち出し袋)、
在宅避難時に役立つ「ローリングストック」についてはこちら
生活圏の防災リスクを
チェック
住み慣れた場所でも、防災に関する情報は意外と知らないものです。転勤や進学などで、住環境が変わった場合はなおのこと。自治体が提供する情報を確認し、自宅・ 職場・学校や、通勤・通学路などの生活圏で起こりやすい災害や危険性を事前に知っておきましょう。
国土交通省が運営するサイトです。
「重ねるハザードマップ」「わがまちハザードマップ」の2種類があり、関係各機関が作成した防災情報をまとめて閲覧可能。想定できる自然災害「洪水・内水(※)」「土砂災害」「高潮」「地震」「津波」についての基本情報や、マップ検索による各エリア・スポットの危険性、避難行動に役立つ情報を知ることができます。
「重ねるハザードマップ」
洪水・土砂災害・高潮・津波のリスク情報、道路防災情報、土地の特徴・成り立ちなどを地図や写真に自由に重ねて、身の周りの災害リスクを調べることができます。
「わがまちハザードマップ」
市町村が法令に基づき作成・公開したハザードマップにリンク。「都道府県/市町村/ハザードマップの種類」を入力するだけで、地域のハザードマップを閲覧できます。
災害に備えた事前確認
災害が起きた時は、何より自分の命を守ることが先決です。だからこそ、バラバラの場所で被災し、避難する場合にも迷わず行動できるよう、家族や同居人と事前に話し合い、ルールを決めておきましょう。
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避難場所の確認
自宅、職場、学校周辺の「指定避難所」を確認しておきましょう。また、津波の際に一時的に逃げ込む「津波一時避難ビル」の場所などの把握も忘れずに。
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LINE
安否確認の方法を決めておく
大規模な災害が発生すると、ホームタブに「LINE安否確認」が表示されます。「安否を報告」をタップして「無事」または「被害あり」を選ぶことで、LINEで友だちになっている人に状況を共有することができます。
電話災害時は電話が繋がりにくくなります。
\詳しくはこちら/ 災害用伝言ダイヤル(171)
事前に「災害用伝言ダイヤル(171)」の使い方をチェックし、SNSでの連絡ルールを決めておきましょう。 -
「逃げ時」の判断基準を知る
大雨・台風時に政府や自治体が発表する「警戒レベル」を理解し、
避難行動をとる指針にしましょう。
※本記事の内容は3月23日発行時点の情報です。最新の情報につきましては、公式発表または関連ページをご確認ください。
逃げ時の判断基準となるのが、「警戒レベル」です。避難に関する情報や防災気象情報などの防災情報を5段階のレベルで知らせるもの。住民が災害発生の危険度を直感的に理解し、的確な避難行動をとるための指標です。
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警戒レベル1…災害への心構えを高める
警戒レベル1…災害への心構えを高める
気象庁から「早期注意情報」が発表された段階。災害発生の危険性はまだ低いですが、最新の防災気象情報などに留意するなど、災害への心構えを高めましょう。
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警戒レベル2…ハザードマップなどで避難行動を確認
警戒レベル2…ハザードマップなどで避難行動を確認
気象庁から警戒レベル2「大雨注意報」や「洪水注意報」等が発表され、災害発生に対する注意が高まってきた段階。ハザードマップを再確認し、避難に備えましょう。
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警戒レベル3…危険な場所から高齢者等は避難
警戒レベル3…危険な場所から高齢者等は避難
気象庁から「大雨洪水警報」や「洪水警報」等が発表された段階。避難に時間がかかる高齢者や障害のある人などは危険な場所から避難しましょう。その他の人は、避難の準備を整えましょう。
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警戒レベル4…対象地域住民のうち危険な場所にいる人は全員避難
警戒レベル4…対象地域住民のうち
危険な場所にいる人は全員避難気象庁が「土砂災害警戒情報」や「高潮警報・特別警報」を発表。市町村から警戒レベル4「避難指示」が発令された段階。対象地域にいる人は全員速やかに安全な場所へ避難してください。
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警戒レベル5…命の危険。直ちに安全確保
警戒レベル5…命の危険。直ちに安全確保
気象庁が「大雨特別警報」を発表。市町村から警戒レベル5「緊急安全確保」が発令された段階。すでに災害が発生・切迫している状況です。直ちに身の安全を確保しましょう。
警戒レベル5になってからでは、安全に避難することは困難です。
レベル4までに必ず避難しましょう。
もし地震が起こったら?
安全を守る行動を心がけましょう。
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自分の身体を守る
揺れを感じたら机の下に避難する。屋外ではブロック塀から離れるなど、まずは安全な場所へ移動しましょう。
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安全を確保する
揺れが収まったら火の元や、転倒した家具・割れたガラスなどでけがをする危険性がないか確認しましょう。
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避難の判断をする
テレビ、ラジオ、インターネットなどで情報の確認を。その上で、「非常用グッズ」(非常用持ち出し袋)を持って避難所へ向かうなど、冷静に適切な判断をしましょう。
「ガスの火を消す」より
「身の安全」が優先です!
マイコンメーター(ガスメーター)には安全装置が付いており、震度5相当以上の揺れを感知するとガスを止めます。
地震が起きたときは無理に火を消そうとせず、まずは身の安全を最優先に行動しましょう。

防災士
因幡 那水さん
福岡市が地域や企業における防災リーダーを養成するために主催する「博多あん・あん塾」。その卒業生で、防災士資格を取得した人によって結成された『博多あん・あんリーダー会』の会長を2022年から務めています。また、防災サークル『Haha+AID(ハハエイド)』を2015年に子育て中の母親8名で結成。自分の生活スタイルに合った、手の届く範囲の防災である「せいかつ防災」を目指し、日常の中で防災意識を高める活動を行っています。