お尻の後ろに置くときは後ろの通路を確保しましょう

 先日カウンターだけの店でランチを食べ、さて会計をして帰ろうと席を立ったのですが、通路が狭くて通れないということがありました。いや、何もなければ普通に通れるのですが、ある女性客がお尻と椅子の背の間にバッグを置いているんです。どれだけ椅子が後ろに飛び出しているかを意識してないようで、後ろを通ろうとしても椅子を前に引くそぶりがありません。「すみません」と通れないという意思表示をすると、気づかれたようで椅子を引いてくださいました。席の後ろのスペースに余裕がないときは、どれだけ椅子が後ろにずれてるかをいつも気にしておきたいですね。最近はカウンターの下に荷物をかけるフックがついてる店も増えていますので、席に着いたらちょっとカウンターの下を確認してみるといいですよ。



レストランでは預けるかお店に相談するのが得策

 一方、テーブル席の場合はどうしますか。もちろん店のクラス感や荷物の大きさにもよりますが、まずは誰もが考えるように店に入った時点で貴重品を出して預けるというのがよいでしょう。前述のように小さなバッグを背に置くときは、レストランであっても椅子があまり後ろに下がるのはよくありません。これ、けっこうサービスする方や他のお客さんの邪魔になるものです。また姿勢も悪くなりがちですのでご注意を。もちろん椅子の背にかけるのはもってのほかです。4人掛けテーブルに2人で座るようなとき、あるいは空きテーブルがあるときは、スタッフに断りを入れたうえで空いてる席に置いてもかまいません。いよいよ置き場所に困ったときは、素直に店の方に相談してください。店によっては、荷物置き用の椅子や台を持ってきてくださることもあります。もちろん荷物用のボックスが用意してあるところではそれを利用するといいですね。
弓削聞平(ゆげぶんぺい)
2001年より福岡とグルメをテーマにフリーエディターとして活動。「epi」「ソワニエ」の元編集長。個人事務所「聞平堂」では「2000円以下のご褒美ランチ」「福岡 路地に隠れたうまい店」などを出版。9月20日には「福岡 深夜ごはん」を発行。