もうすぐ年末の大掃除シーズンがやってきます。
今年は、お掃除しながら、わが家の「防災チェック」をしませんか?
この機会に思い切って災害に強い模様替えをするのもおすすめ。
“もしも”の時に慌てない部屋づくりが大きな備えになります。


博多あん・あんリーダー会
事務局長 平山 光典さん

福岡市が地域や企業における防災リーダーを養成するために主催している「博多あん・あん塾」の卒業生組織である「博多あん・あんリーダー会」のメンバー。居住地域の自主防災組織の会長を務め、地域の防災リーダーとして町の人たちと連携しながら、無理なくできる「身近な防災」を提案している。



みんなが集まるリビングやダイニングは、家具や物も多く、
その分危険度も高くなります。日頃から安全対策を心がけましょう。




家の中は安全ですか?今一度、防災チェックを

ーー災育シリーズ3回目となる今回、家族みんなが過ごす「家」の防災について教えてください。
 熊本地震での負傷の原因の約30%(※)は、家具の転倒によるものだったそうです。地震の時、タンスの上のモノが飛んできたやパソコン、テレビなどが倒れてきたという被災者の証言もあります。逆にいうと、地震の場合、家具の転倒・落下防止対策をしていれば、けがを防ぐことができるのです。万一に備えて、わが家の防災チェックをしてみてください。
 例えば、寝室などには「家具を置かない」のが理想ですが、難しければ「低い家具にする」、「転倒防止の工夫をする」、「置く向きを考える」など、すぐにできる対策もあります。いざという時に、「①安全を守ること」、「②災害後に必要なものを守ること」、この点を念頭に置いて防災対策を。年末の大掃除を機に、おうちの“防災”メンテをしましょう。
※東京消防庁調べ