〈日本の薬膳〉食材図鑑 File13


日本の健康モデル食といわれる、日本型薬膳。旬のパワーを活かし、病気にかかりにくい身体づくりをめざす食材を図鑑形式でお届けします。

【にがうり】| bitter melon |[学名]Momordica charantia |
[分類]ウリ科ツルレイシ属
[主な産地]沖縄、宮崎、鹿児島など
[旬の時期]6月、7月、8月、9月

調理法


苦味を弱めるためには塩と砂糖を振って板ずりをして熱湯をかけて洗うとよいです。また、ニガウリの皮をあぶり焼きにして鰹節と一緒に調理するとよいでしょう。沖縄のゴーヤチャンプルは豚肉、豆腐、油が入り栄養的にバランスの良い料理です。中医学の薬膳ではニガウリは清熱解暑の食材で、夏にはぴったりの食材です。

選び方


濃い緑色で、ボツボツとしたイボが均一のものが良いでしょう。

◎抗炎症作用があり、生活習慣病の予防が期待されます。

◎100g中のエネルギーは17kcalと低エネルギー、カリウム260mg、ビタミンC76mgと豊富です。特有の苦味はフラボノイド系のククルビタシンで、抗酸化物質です。

栄養素・成分


食品成分表/果実・生(可食部100gあたり)
●エネルギー …… 17kcal
●たんぱく質 …… 1.0g
●炭水化物 …… 3.9g
●カルシウム …… 14mg
●マグネシウム …… 14mg
●リン …… 31mg
●鉄 …… 0.4mg
●亜鉛 …… 0.2mg
●マンガン …… 0.10mg
●葉酸 …… 72μg
●ビタミンC …… 76mg
●食物繊維総量 …… 2.6g
参考資料:日本食品成分表2018(七訂)

監修/中村学園大学栄養科学部教授 三成由美、薬膳科学研究所所長 徳井教孝