魚の名前がわからない どう注文すればいい?

 前回はお寿司屋さんにおける最低限のマナーについて書きましたが、今回は注文の仕方についてです。
 席に着いて、大将に
「何からいきましょう」
と言われても何と注文すればよいかわからない方も多いと思います。王道は刺身を食べて寿司にうつるという流れです。刺身はメニューに盛り合わせがあることもありますが、盛り合わせって意外に量が多かったりもします。そんなにたくさんはいらないという場合、食べたいネタを具体的に伝えてもいいですし
「3種類くらい、少なめに」
などと言うのもよいでしょう。もちろん食べてから追加してもかまいません。とはいえ、いろいろな魚種を楽しみたいならば、盛り合わせはお得なことも多いです。



好きなタイミングでお寿司を注文しましょう

 そろそろお寿司が食べたいというときには
「握ってもらえますか」
と伝えます。にぎりはメニューがあれば「上にぎり」などを選ぶのもいいですし、ネタケースから好きなネタを一貫ずつ頼んでもかまいません。魚の名前がわからないときは
「きょう、白身は何がおいしいですか」
と聞いたり、
「おまかせで6貫お願いします」
などと伝えましょう。もちろん、ぜひ食べたい好物のネタがあれば、それは入れてもらえるよう指定しましょう。
 一般的には白身、青魚や貝類、赤身、ウニや穴子という順番がよいと言われますが、好きなものを好きな順番で食べればいいんです。最初にマグロを食べようが、同じネタを続けようが自由です。臆することはありません。
 そして最後はやっぱり細巻きで締めたくなりませんか。ネタはもう好き好きです。かっぱ、鉄火、穴キュウ、かんぴょう、トロタクなどなど。もっとも、細巻きはつまみとしても秀逸なので、握りの前にお酒を飲みながらつまむのもいいですね。
弓削聞平(ゆげぶんぺい)
2001年より福岡とグルメをテーマにフリーエディターとして活動。「epi」「ソワニエ」の元編集長。個人事務所「聞平堂」では「ぐる〜り糸島」「福岡グルメ トリビア〜ン」「福岡 気軽で楽しい町の寿司屋」等を出版。RKBラジオ「弓削聞平スマイルディッシュ」に出演中。