日本でも人気の韓国海苔巻き「キンパ」。
「キンパ(=キムパップ)」の“キム”は「海苔」、“パップ”は「ごはん」を意味します。
具だくさんなので、他におかずがなくてもバランスよく栄養が摂れ、お弁当にもぴったり!
これからの行楽シーズンに向けて、華やかなキンパをご紹介します。





李朝時代の宮廷料理が現在の韓国料理の基礎に

現在の韓国料理の源流となっているのは、14世紀末からの李朝時代の宮廷料理。宮廷料理は「医食同源」の思想に基づき、王様のために韓国各地から献上された最高の特産品を使い、食材本来の味を活かすよう調理された料理です。韓国料理=辛いイメージがありますが、当時の宮廷料理には刺激物は使われておらず、そのレシピやルールは、時代を超え、口承や記録で伝えられてきました。  韓国料理の主食は基本的に米、メインのおかずや汁物に加え、キムチなどの副菜を数種類並べるのが一般的です。多種多様なものを食べて“美しく健康”にという、昔ながらの食の理念が今も受け継がれています。




食べて健康に!受け継がれる「五味五色」の教え

「五味五色」とは、古代中国で生まれた自然哲学の思想「五行思想」に基づいた、古くから伝わる食生活についての教え。万物は「木・火・土・金・水の5つの行から成る」という考え方で、五味は「辛・甘・酸・塩・苦」、五色は「青・赤・黄・白・黒」にあてはまり、5つの色の食材を、5種類の味で味つけした料理を食卓に並べ、栄養バランスを大切にしてきました。様々な食材が取り入れられたキンパやビビンパも、まさに「五味五色」のバランスが整ったメニューなのです。




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