〈日本の薬膳〉食材図鑑 File16
日本の健康モデル食といわれる、日本型薬膳。旬のパワーを活かし、病気にかかりにくい身体づくりをめざす食材を図鑑形式でお届けします。
【ねぎ】| welsh onion |[学名]Allium fistulosum | [分類]ユリ科ネギ属
[旬の時期]11月、12月、1月、2月
調理法
細かく刻んで冷凍保存をしておくと、薬味や汁物に重宝しますよ。
選び方
博多万能ネギなどの小ネギは葉先まで緑色で、根部から葉部に向かって順に握ってみると均一の柔らかさを保っているものが良品です。
◎ネギの香り成分は、硫化アリルで殺菌作用や抗菌作用があります。ネギの緑色の部分にはβーカロテンやビタミンCが多く含まれています。ネギの白いものは葱白といい、体を温め、発汗作用があるため、風邪の予防や、ひき始めに効果があるといわれています。
◎ネギを始め、にんにく、玉ねぎなどのネギ属野菜には含硫化合物が含まれており、独特の風味があります。これらの化合物には胃がんの予防効果があることが報告されています。
栄養素・成分
食品成分表(可食部100gあたり)
*こねぎ、葉、生(可食部100g)
●エネルギー・・・27kcal
●たんぱく質・・・2.0g
●カリウム・・・320mg
●カルシウム・・・100mg
●マグネシウム・・・17mg
●リン・・・36mg
●鉄・・・1.0mg
●ビタミンA(β−カロテン当量)・・・2200μg
●ビタミンK・・・120μg
●ビタミンB1・・・0.08mg
●ビタミンB2・・・0.14mg
●葉酸・・・120μg
●ビタミンC・・・44mg
●食物繊維総量・・・2.5g
日本食品成分表2018(七訂)
監修/中村学園大学栄養科学部教授 三成由美、薬膳科学研究所所長 徳井教孝