世界中で愛されるメニューを紹介する「世界の国民食」。
今号のテーマは「シーフード料理」。
日本同様、海に隣接する国々では、魚介類を使ったさまざまなメニューが生まれ、愛されてきました。
今回は欧米で親しまれている3種のメニューをご紹介。
地元の魚介類を使って各国の料理に挑戦してみましょう。
「アクアパッツァ」はイタリアでもポピュラーな魚料理。もともとは漁師が獲れたての魚を 海水とオリーブオイルで煮たのが始まりだとか。作り方は至ってシンプルですが、見た目はゴージャス!おもてなし料理として食卓に華を添えてくれます
田原 聖凡さん
福岡出身。20年以上イタリア料理のオーナーシェフとして活躍後、「鶴ノ荘」のシェフに就任。イタリアンの他にも和食、中華、フレンチの経験を持つ。
鶴ノ荘
洗練された料理を肩肘張らずに楽しめるリストランテ。オーナーソムリエの原田勲さんの細やかな心遣いが随所に息づき、心地よい時間が過ごせる。2階は落ち着いた雰囲気のバー。ランチ6,050円~、ディナー8,250円(サ別)~。レストラン利用は前日までに要予約。
福岡市中央区西中洲3-5
TEL.092-791-9120
営業時間.レストラン12:00〜15:00(13:00 L.O.)、17:30~22:30 (20:30L.O.)/バー20:00~翌3:00
定休日.日曜休(月曜が祝日の場合は営業、月曜休)、不定休あり
※営業状況については、通常営業時の情報です。新型コロナウイルス感染拡大防止に伴い、店舗によって臨時休業、営業時間短縮がございますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
材料(4人前)
白身魚(イサキ・スズキ・タイ・金目鯛など) ……1尾(500~600g)
アサリ ……8個
ハマグリ ……4個
自家製ドライトマト(市販品や生のプチトマトでも可) ……20個
イタリアンパセリ(みじん切り) ……2枝分
ケッパー ……6g
水 ……250㏄
ソテー用オリーブオイル ……20㏄
仕上げ用オリーブオイル ……適量
塩 ……適量
バジル ……適量
自家製ドライトマトの作り方
プチトマト ……20個
海塩 ……適量
ヴァージンオリーブオイル ……適量
1.プチトマトはヘタを取って半割にし、アルミホイルを敷いた天板に並べる
2.1に軽く海塩をふり、ヴァージンオリーブオイルを回しかける。
3.90℃のオーブンで2時間ほど乾燥焼きにする。あまり水分を飛ばしすぎずセミドライに仕上げる。
作り方
【1】
魚は購入の際、鮮魚店でうろこや内臓、血合い、ヒレを取ってもらっておく。調理する1時間前に冷蔵庫から出して常温に戻し、30分前に魚の中央に切れ込みを入れ、表面とおなかの中に塩をふる。
【2】
調理する直前に表面の余分な水分をペーパーで拭き取る。
【3】
中〜強火でフライパンを熱し、オリーブオイルを敷く。盛りつけるときに上になる面を下にして魚を入れ、こんがりとした焼き色がつくまでソテーする。裏面も同様にソテーし、焼き色が付いたら、フライパンに残った余分な脂をペーパーで拭き取る。
【4】
【3】に水を加え、強火で沸騰させたら火を弱め、アサリとハマグリ、ケッパーを入れる。魚に汁を回しかけながら煮込み、煮汁が半分ぐらいの量になったらドライトマトを加えてさらに煮込む。魚に火が通ったら、魚と貝を先に取り出して皿に盛りつける。
【5】
【4】の残った煮汁に、イタリアンパセリと残った煮汁の1/3量程度の仕上げ用オリーブオイルを入れる。オイルと煮汁がなじみ、乳化したら塩加減を調整して完成。盛りつけた4の魚に煮汁をかけ、バジルを飾って出来上がり。
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