世界中で愛されるメニューを紹介する「世界の国民食」。
今号のテーマは「シーフード料理」。
日本同様、海に隣接する国々では、魚介類を使ったさまざまなメニューが生まれ、愛されてきました。
今回は欧米で親しまれている3種のメニューをご紹介。
地元の魚介類を使って各国の料理に挑戦してみましょう。




本場イギリスのパブで欠かせない定番料理「フィッシュ&チップス」。 大きめの白身魚をカリカリに揚げ、ポテトフライを添えたものに、モルトビネガー(麦芽酢)をかけていただきます。
〈 教えてくれる先生 〉 久保田 鎌介さん
23歳で渡英し、飲食の道へ。現地ホテルやレストランで経験を積む。滞在先がフィッシュ&チップスの人気店を営んでいたこともあり、その味を受け継ぐ。

テラスとミコー
2010年オープン。アイルランド沖で獲れるマダラを使った本場イギリスのフィッシュ&チップス(1,650円)を楽しめる稀少な店として、日本在住のイギリス人も多く訪れる。天神ロフト前に屋台「テラスとミコー」もある(こちらではグリル料理などを提供)。
福岡市中央区春吉2-1-16
TEL.092-731-4917
営業時間.19:00〜24:00
定休日.日、月曜休
※営業状況については、通常営業時の情報です。新型コロナウイルス感染拡大防止に伴い、店舗によって臨時休業、営業時間短縮がございますので、ご利用の際は事前にご確認ください。 


材料(2人前)



タイの切り身(腹側) ……200g(1/4身)
じゃがいも(男爵) ……1個
天ぷら粉 ……200g
炭酸水もしくはビール ……1.5カップ
ひまわり油 ……適量
塩コショウ ……適量
レモン ……適量

チップス下準備


【1】
じゃがいもをきれいに洗い、皮付きのまま2ミリ程度にスライス。途中、1度水を入れ替え、1.5時間程度つけておく。
【2】
ざるにあげて水気をきり、キッチンペーパーで両面の水気をしっかり拭きとり、天ぷら粉を薄くつけて余計な粉をはらう。

作り方


【1】
タイはキッチンペーパーで水気をとり、軽く塩をして冷蔵庫で30分寝かせた後、全体に天ぷら粉を軽くまぶす。

【2】
残った天ぷら粉をボウルに入れ、冷たい炭酸水(もしくはビール)を少しずつ加え、しっかり混ぜる。衣はかなりゆるめが目安。
【3】
天ぷら鍋にたっぷりとひまわり油を注いで中火にかけ、100〜120℃の低温に温める。温度は衣を数滴垂らした時、鍋底からゆっくりと上がってくるのが目安。タイ全体にまんべんなく衣をつけ、油の中に入れてから強火に。
【4】
何度かひっくり返しながらきつね色に近い状態まで揚げたら油きりにのせ、鍋の中と外の出し入れを繰り返す。外に出した時にパチパチという音がしてきたら火を弱め、叩いて衣がカチカチの状態になったら完成。揚げ時間は約10分が目安。
【5】
タイを揚げた後、油を100〜120℃まで冷ます。【3】で残った衣をじゃがいもにつけて鍋に入れ、くっつかないようにばらす。途中で油の中と外の出し入れをしながら7分程度揚げる。
【6】
【5】の出来上がり寸前に【4】のタイを入れ、再度軽く揚げて温める。油を切り、皿に盛り付ける。好みでモルトビネガーや塩をかけていただく。


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