新しい日本茶スタイルと出会う

&研究室〈身近で楽しむ、日本の暮らしスタイル〉

新しい日本茶スタイルと出会う

在宅時間が増える中、ちょっとした気分転換や
家族とのくつろぎ時間に、日本茶を味わってみませんか。



 かつて、私たちの暮らしに当たり前に存在していた日本茶。カテキンやグルタミンといった体に嬉しい成分がたっぷりのお茶は、健康にはもちろん、疲れた時の気分転換やリフレッシュ効果にも優れています。そして人と人とをつなぐひとときの大切な〝アイテム〟としても。
 日本の歴史を紐解くと、日本茶はなんと平安時代から飲まれていたそうです。とはいえ当時は貴重な存在で、庶民が口にできるものではなかったとか。江戸時代になって現在のような煎茶の技術が誕生し、広く飲まれるようになったということです。
 最近はペットボトルのお茶が浸透していますが、その一方でここ最近、昔ながらの日本茶のよさがあらためて注目されるようになりました。お洒落な日本茶専門店や日本茶カフェも増え、世代を超えて多くの方がその魅力にハマっているようです。



同じ産地の農園の茶葉をブレンドする一般的な日本茶に対して、特定の農園の単一茶葉だけを使った茶葉をシングルオリジンといいます。茶葉ごとに個性が際立つ味わいを楽しめるシングルオリジン。最近はネットなどでも販売されています。
静岡、鹿児島、佐賀、福岡など、各地に点在するお茶の産地。まずはじっくり飲み比べて、お気に入りの産地を見つけてみてください。
色の美しさも煎茶の味わいのひとつ。薄手の磁器で、内側に色や柄がないものがおすすめです。
深い緑色で、茶葉が細かくなりすぎず形がある程度残っているものが質のよい茶葉といえます。
茶葉の保管は二重蓋の茶筒で。密閉性と遮光性のあるブリキや銅、木製のものが安心です。
日本茶には洋菓子も冷たいデザートもピッタリ!好みの日本茶に合わせたマリアージュを楽しんでください。
お茶の収穫は4〜5月が最盛期。新茶ならではの上品な甘みと渋み、鮮やかな色を味わえます。
お気に入りのワイングラスでゆったり冷茶を味わう、そんなリラックスタイムも夏ならではです。
未開封の茶葉は、冷凍保存で香りや味わいを保つことができます。ただし、風味が損なわれないよう常温に戻してから淹れましょう。



【あわせて読みたい】
&研究室〈身近で楽しむ、日本の暮らしスタイル〉②『おいしいお茶の淹れ方』
この記事は&and193号に掲載されています。

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