〈日本の薬膳〉食材図鑑 File23
日本の健康モデル食といわれる、日本型薬膳。旬のパワーを活かし、病気にかかりにくい身体づくりをめざす食材を図鑑形式でお届けします。
【大根】| Japanese radish |[学名]Raphanus sativus L. var. lon |
[分類]アブラナ科ダイコン属
[主な産地]北海道、千葉、青森など
[旬の時期]11月、12月、1月、2月
◎大根は、でんぷんを分解する消化酵素のジアスターゼを含み、生で食べると胃腸の機能を高めてくれます。また、大根の葉にはビタミンやミネラルも豊富に含まれるため、葉も調理して使い切りましょう。
◎辛み成分のイソチオシアネートは、肝臓の解毒酵素を活性化させる働きが期待されています。生のまますりおろしたり、噛んだりすることで生成されますが、揮発性があるため、時間が経つと消えてしまいます。食べる直前にすりおろしましょう。
栄養素・成分
食品成分表(可食部100gあたり)
だいこん *根、皮付き、生(可食部100gあたり)
●エネルギー・・・15kcal
●カリウム・・・230mg
●カルシウム・・・24mg
●マグネシウム・・・10mg
●ビタミンC・・・12mg
●食物繊維総量・・・1.4g
日本食品成分表2021(八訂)
監修/中村学園大学 学長補佐 栄養科学部特任教授 三成由美、薬膳科学研究所所長 徳井教孝