その時々の行事に暮らしの知恵を盛り込んだ暦。
今の生活スタイルに取り入れて楽しめる要素が詰まっています。
冬至、元旦、十日戎(とおかえびす)、小正月…冬の暦に記されたいくつもの言葉。耳にはするけれど、本来の意味はしっかり理解できていないという方が多いのではないでしょうか。
飛鳥時代に中国から伝わった日本の暦は、月や太陽の動きをベースに作られたもの。けれども、天文学の知識が広がるにつれて不具合なども指摘されるようになり、これまで何度も改変を繰り返してきました。今の形の暦が完成したのは明治時代になってからのようです。
長い歴史の中、常に日本人の暮らしに欠かせなかった暦。一つひとつの季節の表現や行事には、四季を愛でる気持ちとともに健康や豊作への願いがあふれています。
忙しい時間の中で生活にゆとりが持てず、季節を感じる機会も減ってきています。暦は、そんな毎日を少しでも見直すための楽しくて役に立つライフスタイルのテキスト。日々をもっと豊かにしてくれる生活の知恵がぎゅっと詰まっています。
ちらほら雪が舞い始め、北部九州でも朝晩の寒さが増します。 アロマでフットバス 洗面器に40度前後のお湯を入れ、好みのエッセンシャルオイルを数滴垂らして両足を10〜15分ほど浸けます。 |
1年間の汚れを取り除く「煤払い」は、江戸時代にお城の煤を払っていた日に由来。「松迎え」は、正月用の松を取るために山に入る日だったことから、正月の準備を始める日とされています。
この日に柚子湯に入れば1年を通して風邪をひかないといういわれがあります。 柚子湯でゆったりバスタイム 柚子を丸ごとまたは剥いた皮だけを浴槽に浮かべます。半分に切ってガーゼなどに包むとさらに香りを楽しめます。 |
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