九州発、世界に広めたい、後世に伝えたい、お国自慢のソウルフード。
今回は「米料理」をご紹介します。
米は主食として昔から私たちの生活の中心にあり、全国各地でさまざまなメニューが生み出されてきました。数ある米料理の中から、茶漬け、寿司、炊き込みごはんと手軽でご馳走感のあるメニューをご紹介します。



都道府県別の天然鯛の水揚げ量ランキングで常にトップ3に入る福岡県。県民にとって鯛はスーパーに普通に並んでいる魚といった印象です。その歴史は長く、平安時代には筑前国の特産品として朝廷に献上されていたという記録が残っています。
程よく脂がのり、奥深い味わいが広がる鯛を、刺身で、ご飯にのせて、最後はだしをかけてお茶漬けでと、3度楽しめる「鯛茶漬け」。昔からあったものの、新たな郷土料理として人気上昇中です。
春に収穫される産卵前の鯛は「桜鯛」と呼ばれ、栄養価も高く、美味しいと言われているので、ぜひ味わいたいものです。


〈 教えてくれる先生 〉
馬場温大さん
店主・白仁田政信さんの信頼も厚く、板場を取り仕切る副料理長。料理の美味しさはもちろん、料理をつくる所作も美しい。
しらに田
2011年、福岡に移転オープン以来人気となった日本料理店。那珂川沿いのビル最上階にあり、個室からは清々しい景色が広がる。ランチ・鯛茶セット1800円、コース5500円〜、夜15000円〜※夜のみ税・サ別。
福岡市中央区西中洲4-4-4F
TEL.092-725-7336
営業時間.11:30〜14:00(OS13:30)/17:30〜22:00(OS21:00)※要予約
定休日.年末年始のみ
※営業情報については、通常営業時の内容です。
店舗によって臨時休業、営業時間短縮など変更の場合がございますので、ご利用の際は事前にご確認ください。


材料(4人前)



鯛 ……200g
米 ……3合
熱湯 ……540㏄

[だし]
水……1.2L
カツオ節……30g
緑茶ティーバッグ……2袋(20g程度)

[ゴマだれ]
白ゴマ ……50g
練りゴマ ……150g
濃口醤油 ……180cc
酒 ……100cc
みりん ……30cc
梅干し ……3個

[トッピング]
三つ葉
わさび
海苔

作り方


【1】
ご飯を炊く。洗米して30分程度水に浸し、ざるにあげる。米を鍋に戻して熱湯を加え、強火にかける。湯気が出始めたら蓋をあけて、全体をしゃもじで底から2〜3回混ぜて対流させ、弱火にする。10分ほどで蒸気が出なくなったら火を止め、15分ほど蒸らしておく。

【2】
だし用の水を火にかけ、沸騰したら火を止めてカツオ節と緑茶ティーバッグを入れる。1〜2分置いてから漉す。

【3】
みりんと酒は一度沸かし、アルコールを飛ばしておく。梅干しは種を取り、包丁で叩いて滑らかにしておく。
【4】
鍋に白ゴマを入れ、焦がさないように揺らしながら香りが出るまで煎る。
【5】
【4】のゴマを熱いうちに摺り鉢に入れて摺る。練りゴマを加えて混ぜ、梅、濃口醤油、煮切っておいたみりんと酒を少しずつ加えて混ぜる。




【6】
鯛を5〜7ミリ程度に切る(好みの厚さでよい)。
【7】
トッピング用の海苔と三つ葉を切る。だしを急須に入れ、鯛とごはん、たれ、トッピングと共に並べる。






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