九州発、世界に広めたい、後世に伝えたい、お国自慢のソウルフード。
今回は「米料理」をご紹介します。
米は主食として昔から私たちの生活の中心にあり、全国各地でさまざまなメニューが生み出されてきました。数ある米料理の中から、茶漬け、寿司、炊き込みごはんと手軽でご馳走感のあるメニューをご紹介します。
たこ壺を海に沈める昔ながらの漁が行われている天草。干満差がある有明海に餌となる貝やカニ類などが多く、急流で育ったこともあり、肉付きのよいたこがとれます。特に有明町は「日本一のタコの町」を掲げ、国道324号線の有明区間は「天草ありあけタコ街道」と名付けられるほど。
周辺では8本足を広げた「干しだこ」が見られます。これは漁獲量が減る冬に備え、夏につくられるもので、天草名物「たこ飯」の多くはこの「干しだこ」が使われます。近年「干しだこ」生産者は減っているそうですが、次世代に受け継ぎたい郷土食です。
〈 教えてくれる先生 〉
松浦亜季子さん
株式会社天草海鮮蔵取締役専務。社長である母・野﨑多喜子さんと共に、お店を切り盛りしている。料理の美味しさにも定評がある。
天草海鮮蔵
旬魚にたこ、エビ、アワビなど、天草の新鮮な魚介類を丼や刺身、一品料理、炭焼きなどで味わえる。
天草みやげが豊富に揃う物販コーナーもあり、イルカウォッチングの受付も行っている。
熊本県天草市五和町鬼池4733-1
TEL.0969-52-7707
営業時間.11:00〜17:00(OS16:00)、売店は9:00〜17:00
定休日.不定休
※営業情報については、通常営業時の内容です。
店舗によって臨時休業、営業時間短縮など変更の場合がございますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
材料(4人前)
米 ……3合
たこ ……250g
塩(たこの塩もみ用)……大さじ2
薄揚げ ……3枚
ニンジン ……70g
[煮だこ用]
【A】
水……300cc
濃口醤油……大さじ2
砂糖……大さじ2
酒……大さじ3
[炊飯用]
【B】
薄口醤油……小さじ1.5
濃口醤油……小さじ1.5
だし昆布 ……5cm角
塩 ……3g
作り方
【1】
ぬめりをとるためにたこを塩でしっかりと揉み、水洗いする(茹でだこを使う場合は不要)。
【2】
たこを沸騰させたお湯にくぐらせ、氷水に入れる(茹でだこを使う場合は不要)。
【3】
たこは足の部分だけを使用。足を半分に分け、一方は幅1cmの輪切りにして炊飯用に。残りは一口サイズの斜め切りにして煮だこ用にする。
【4】
調味料【A】を鍋に入れて沸かし、煮だこ用のたこを入れ、20〜30分程度柔らかくなるまで煮る。
【5】
薄揚げは1cm角、ニンジンは1cm角×5mm厚に切っておく。
【6】
米を洗い炊飯器へ。まず調味料【B】と【4】で残った煮汁大さじ2を入れ、ちょうど3合分になるよう水を加える。だし昆布と塩、【3】の炊飯用のたこと【5】を加えて炊く。
【7】
炊き上がったらよく混ぜてお椀につぎ、【4】の煮だこをのせる。
【あわせて読みたい】
・ 世界に発信、国民食「鯛茶漬け」
・ 世界に発信、国民食「大村寿司」
・ サイドディッシュ①「いも饅頭」
・ サイドディッシュ②「長崎天ぷら」
・ サイドディッシュ③「ぶたあえ」