ヒートショック対策を踏まえた冬の入浴法を研究。入浴ルーティーンとして習慣付けることが安全な入浴の近道です。
日中や夕方の時間帯であれば、浴室や脱衣所の温度も低くなりすぎず、血圧の上昇を防ぐことができます。夕食前や晩酌前に入る習慣をつけ、安全な入浴を心がけましょう。
脱衣所は浴室と違ってお湯などの熱源がないため、暖房機器は必須。設定はリビングとの温度差が5℃以内になるように。高齢になると寒さ、暑さに対する皮膚機能が低下するため、感覚に頼るのは危険です。
入浴すると汗をかき、体内の水分が奪われるため、入浴前と後は必ず水分補給をしましょう。水分不足による血圧上昇、さらには脳梗塞や心筋梗塞のリスクを防ぐ効果があります。
浴室と脱衣所は20℃以上に事前にあたため、両空間の気温差を少なくしましょう。浴室があたたかいほど、湯温も40℃以下と自然と低めに設定するため、心臓への負担が軽減されます。
浴室暖房乾燥機がない場合は、シャワーを上手に活用して浴室をあたためます。浴槽にお湯をためる際、シャワーを高い位置に設置し、そこから給湯すれば浴室全体の気温が上がります。
お湯は40℃以下、お湯に浸かる時間は季節問わず10分までを目安にしましょう。10分程度の入浴でも体温は約0.5~1℃上昇し、十分に温熱作用は見込めます。
お風呂の大切なルーティーン・掛け湯が、ヒートショック対策に。血圧の急上昇を防ぐために、まずは手足の末端から順に体の中心までたっぷりとかけ湯をして、浴槽に浸かりましょう。
急な頭痛、胸が苦しいなど入浴中にいつもと違う症状があれば、まずはゆっくりと湯船から出て、家族を呼びましょう。症状が改善しない場合は、必ず受診を。
天気予報のように、毎日のヒートショックの危険度をチェックできるサービス。屋内で生じる冷え込みや温度差の程度を推定して、「ヒートショックのリスクの目安」を3ランク、5種類のアイコンで表示。全国の市区町村単位で、7日先の予報まで配信します。