〈日本の薬膳〉食材図鑑 File17
日本の健康モデル食といわれる、日本型薬膳。旬のパワーを活かし、病気にかかりにくい身体づくりをめざす食材を図鑑形式でお届けします。
【なす】| eggplant |[学名]Solanum melongena |

[分類]ナス科ナス属
[主な産地]冬春なす/高知、熊本、福岡など
夏秋なす/茨城、栃木、群馬など
[旬の時期]6月、7月、8月、9月
調理法
茄子は油との相性がとてもよい食材で、炒め物や揚げ物が適しています。その中でも茄子を揚げて、田楽味噌を添える料理は夏一番のお勧めの一品です。また、茄子にお砂糖を加え加熱した茄子ジャムもおすすめです。
選び方
表皮にツヤと弾力があり、鮮やかな濃い紫色をした、ヘタが緑色のものが新鮮で美味しいです。
◎表皮の紫色の色素はアントシアニン色素のナスニンです。
◎茄子の果皮は暗紫色を呈しその色素は日本人学者が1963年に命名したナスニンです。ナスニンは抗酸化、脂質低下などの作用があり、傷ついた果皮の方がこの成分が多いため作用も強いことが報告されています。
栄養素・成分
食品成分表(可食部100gあたり)
*果実・生(可食部100g)
●エネルギー・・・22kcal
●カリウム・・・220mg
●カルシウム・・・18mg
●マグネシウム・・・17mg
●リン・・・30mg
●鉄・・・0.3mg
●ビタミンB1・・・0.05mg
●ビタミンB2・・・0.05mg
●葉酸・・・32μg
●ビタミンC・・・4mg
●食物繊維総量・・・2.2g
日本食品成分表2018(七訂)
監修/中村学園大学栄養科学部教授 三成由美、薬膳科学研究所所長 徳井教孝
