アンドロゴ_トップページリンク アンドロゴ_トップページリンク 春号 No.197

2025.3

緑のある暮らし

新生活がスタートする春。 暮らしに緑を取り入れてみませんか。 簡単に始められる 手軽なガーデニングを紹介します。
植物のある暮らしの風景
初心者におすすめ

1番寄せ植えで楽しむ多肉植物

ぷっくりとした肉厚の葉や茎が印象的な多肉植物。ユニークな見た目と手入れのしやすさから、インテリアとしても人気です。

多肉植物の植替えの様子

リーフアイコン初心者におすすめな理由

・ 室内で育てられます。

・ 水やりの回数も少なく、手入れが簡単。

リーフアイコン寄せ植えがおすすめな理由

・ 多肉植物は成長がゆっくり。寄せ植えの形が変わりにくく、そのままの状態を長く保てます。

・ 色や形が異なる多肉植物を組み合わせることで、自分好みのオリジナルの寄せ植えが作れます。

寄せ植えを作る
寄せ植え作りに必要な道具

用意するもの

①多肉植物 ②鉢 ③鉢底ネット ④鉢底石 ⑤土(多肉植物やサボテン用の水はけのよいもの) ⑥珪酸塩白土(根の健やかな成長を助けます) ⑦肥料(栄養となるもの。緩効性のものがおすすめ) ⑧スコップなど ⑨軍手、ゴム手袋など ⑩デコレーション用の石

  • 植木鉢の準備
    STEP①

    土が流れ出ないよう、鉢底の穴に鉢底ネットを置きます。

  • 鉢底石をいれた植木鉢
    STEP②

    鉢底石を敷きます。鉢底石を敷くことで水はけが良くなり、根腐れを防ぎます。

  • 土を入れる様子
    STEP③

    鉢に土を入れます。

    ポイント土には珪酸塩白土や肥料を混ぜておくと、長く健やかな状態を保つことができます。
  • 株分の様子
    STEP④

    多肉植物の株を分けます。

    ポイント細かく分けておくと寄せ植えをした時に隙間ができず、自然な仕上がりに。
  • 苗の土を落とす
    STEP⑤

    苗に付いている土を落としましょう。

  • 植え込み
    STEP⑥

    土に植えます。

    ポイント高さがあるものを中央に、小さい苗を周りに隙間なく詰めていくと、見栄え良く仕上がります。
  • 最後の仕上げ
    STEP⑦

    最後に土を足して、完成! お好みで、デコレーション用の土を乗せるのもおすすめです。

多肉植物の育て方
  • 日当たりと風通しの良い場所に置きましょう。
  • 屋外では雨の当たらないところに置きましょう。
  • 水やりは表面の土が乾いたら湿らせる程度でOK。水をやり過ぎると根腐れしてしまいます。
    ※寄せ植えをしてから一週間は水やり不要です。

① 挿し芽

茎を切り、切り口を下にして土に挿しておくと、根が出て成長します。

② 葉挿し

葉を土の上に置くように軽く挿しておくだけで、小さな葉や根が出てきます。植え替えて育てましょう。

③ 株分け

苗を細かく分けて植え替えます。

株分けの様子

2番使いながら育てるハーブ

ハーブは料理やお茶に使いながら育てられるのが大きな魅力。摘みたての新鮮なものは香りも格別です。

ハーブを使ったハーブティ

リーフアイコン人気のハーブ

・ 料理には風味付けに使えるローズマリー、そのままでも食べられるバジルやイタリアンパセリなど。

・ 飲み物にはハーブティーにもカクテルにも使えるミント、甘みのあるステビアなど。

リーフアイコンハーブティーの入れ方

・ 洗って水気を切ったお好みのハーブをティーポットに入れ、熱湯を注ぎます。ふたをして2~3分置けば出来上がり。

育てやすくて使いやすい おすすめハーブ

  • ローズマリーの葉
    ローズマリー
  • バジルの葉
    バジル
  • イタリアンパセリの葉
    イタリアンパセリ
  • ミントの葉
    ミント
  • ステビアの葉
    ステビア
ハーブの育て方
  • ポットに入ったハーブ
    買った苗は植え替えて育てましょう

    ポットのままでは根が窮屈なので、一回り大きい鉢に植え替えましょう。いきなり大きい鉢に植えるのではなく、成長に合わせて徐々に大きいものに変えていきます。

  • 植替え後のハーブ
    日当たりと風通し、水やりがポイント

    置くのは日当たりと風通しの良い場所に。水は土の表面が乾いたらたっぷりやりましょう(上の5種類中、ローズマリーは乾燥した環境を好みます。水やりは土を湿らせる程度に)。

  • 収穫の様子
    使う時は枝からカットして

    葉だけを摘むのではなく、はさみで枝から切って使いましょう。残った葉の根元から脇芽が出て、株が大きく育ちます。

ハーブは庭に植えても楽しめますが、ミントは繁殖力が強く根を張って広がるので、地植えは避けるのが無難です。植える場合は鉢ごと土に埋めるなどして対策を(鉢は通気性の良い素焼きのものがおすすめ)。
初心者におすすめ

3番種から育てるベビーリーフ

土に触れ、自分の手で育てた野菜を収穫し、採りたてを味わう。家庭菜園の醍醐味です。プランターでもOK!

ベビーリーフのイメージ

リーフアイコンベビーリーフとは

・ 若く柔らかいうちに収穫した葉菜類の総称。

リーフアイコン初心者におすすめな理由

・ 小さなスペースで栽培が可能です。

・ 芽が出て少しずつ成長する様子を観察できます。

・ 種をまいてから収穫まで2~3週間ほど。収穫までの期間が短いので、気軽に楽しめます。

ベビーリーフを育てる
種をまきましょう

用意するもの

種 プランター(または鉢など) 鉢底ネット 鉢底石 土(野菜用)

  • 種の選び方
    STEP①

    好みの種を選びましょう。

    ポイント数種類の種を混ぜた「ミックス」は育てやすいものが多く、おすすめ!
    種まきの適期:春(3月~4月)、秋(9月下旬~11月)
  • プランターの準備
    STEP②

    鉢やプランターの底に鉢底ネットを置き、鉢底石を敷きます。

  • 土を入れる様子
    STEP③

    土を入れます。土は一般的な野菜用を使用。早いうちに摘んでしまうので、土が深くなくても問題ありません。

  • 種まきの様子
    STEP④

    全体に水をまいて土を湿らせてから、種をまきます。 種はきれいに並べなくてもOK。指の間からぱらぱらと落として広げ、軽く土をかぶせましょう。

水と肥料をやりながら育てましょう

活力剤と肥料

芽が出るまでは土が乾燥しないように。芽が出た後は表面の土が乾いたら水をやります。活力剤(①植える時や弱った時の回復剤)や液体肥料(②生育を促進する栄養となるもの)を与えると長く収穫が楽しめ、味も良くなります。使用方法は商品の注意書きを参照してください。

芽が出たら、密集しているところを葉が触れ合わない程度に間引きましょう。間引いたものも食べられます。間引く時や収穫する時は抜かずに根元からはさみで切ると、残った株から芽が出て何度も楽しめます。
苗から育てる夏野菜のススメ
ミニトマトを育てている様子

ミニトマト

夏野菜には育てやすいものが多く、中でもおすすめなのがミニトマトです。日の当たるところであればぐんぐん育ち、1苗で100個以上穫れることも少なくありません。種からも育てられますが、初めてなら苗植えが手軽です。植えるのに最適なのは4~5月。この頃にはさまざまな品種の苗が園芸店に並びます。

床嶋秀夫さん
教えてくれた方 平田ナーセリー福岡西区小戸店VILLAGGIO

床嶋 秀夫とこしま ひでおさん

福岡県内に6店舗を展開する園芸専門店「平田ナーセリー」福岡西区小戸店VILLAGGIOスタッフ。店は自社農場で育てる花や野菜の苗から観葉植物、園芸用品までこだわりの品ぞろえで、イベントや教室も開催されています。